私のところに来る生徒の殆どが力み癖がある人。

バレエだけでなく、調理やお裁縫など手元に集中する作業をしているときにも歯を食いしばったり肩や脚に余計な力が入ったりします。


私も力み癖がバレエ上達を妨げていると途中でわかり、自分で意識して力まないように気をつけています。


ただし、力む理由は人によって違うこともあり、直し方も人によって違います。


なんだかよくわからないけれど筋肉が張りやすい、股関節が詰まりやすい、肩がいつもこっている人などはもしかすると力みやすいタイプかもしれません。


力みの理由になり得ること。

・筋肉が非常に柔らかく力が入りにくい

・筋力が弱い

・関節の可動域が広い

・関節が緩い

・筋肉が生まれつき硬め


例えば、筋力がなさすぎると身体が揺れるので人は無意識に揺れを止めようとします。

それが力みになるケース。


関節の可動域が広いのと緩いのは似て非なるものですが、どちらも身体が安定しづらく力みに繋がることも。


わりとスパッと力が入りやすい人もちょっとした動きに筋力を100%に近い状態で収縮させてしまうため、筋肉の緊張が抜けづらく力みとなることも。


私は関節が緩く、筋肉が硬めなため、自分が思ったより勝手に力が入ってしまうタイプ。

幼児の頃は自分で寝返りして肘を脱臼したり、歩いているだけで肩を亜脱臼したりあせる

そして動こうとすると力が入りすぎる。

筋力バランスを整え、筋肉のキャパシティを上げることで、余計な力みをなくすためにトレーニングなどをしています。


生徒は筋力がなさすぎるタイプの人が一番多いです。

メインで働いてほしい筋肉のスイッチを入れるエクササイズや筋トレをしてからバーレッスンをすると、関節の動きがスムーズになります。


準備なしでいきなりレッスンをするのはケガや故障の危険を高めます。

何かしらの準備をするようにしたいものですね。


今までレッスンを受けに来た人から聞いた言葉で一番危険なもの。

「私、筋肉ありすぎてすぐに力が入ってしまうんです」

これ、真逆なので思い込みは危険です。

筋力があったら、わざわざ力を入れなくても骨を動かせるのです。