いつも書いているとおり、私の生徒は他の教室にも通っている人が多く、そちらでわからなかったことや疑問に思ったことを質問される機会が多いです。
そんな中で見えてきたこと。
生徒が上達を感じなかったり、「質問しても曖昧な答えしか返ってこない」と言ってくる先生達の感覚はこんな感じ?というパターンが見えてきました。
・大人=ずっとバレエをやってきて人と思っている?
・なのに大人初心者に子どもの初心者と同じ教え方
・または子どもの時からずっとバレエをやってきた人へと同じ教え方
ブランクがあるともっと複雑なので大人になって初めてバレエを始めた人という前提の話です。
学校の体育以外の運動経験もない人では、脳から身体への司令の届き方、身体の感覚も違います。
そして大人はどんどん年を取っていくので身体を鍛え、バレエ習得のほうが上回るようにしないといけません。
子どもは逆で、どんなに器用でやる気があってよくできる子でも、成長を待たないといけないときがあります。
低年齢で負荷の大きい動きができても、大柄でしっかりして見えても、骨の成長は年齢相応。
よくできるからと子どものときに他の子より難しいテクニックの踊りをたくさんやって、若くして骨や軟骨の異常で日常にも影響が出るほどの痛みで引退なんてこともあります。
私の知り合いでは一番早くて22歳で引退です。
腰の手術をしたあとに知り合いました。
24歳で痛みで思うように動けないのです。
大人から始めた50代60代以上の方のほうが元気。
大人は身体を思い通りに動かせる割合や筋力、子どもは年齢に応じた指導内容が必要です。
バレエの先生は場合によってはその人の人生に大きな影響を与えます。
バレエをやる年齢が幅広くなった今、骨格や脳の成長、老化について先生も知っておくべきです。