私のクラスには、他の先生に習っていて上達を感じられなかったり、「〇〇ができない」と、もっと教えてもらいたいという生徒さんが多いです。


このところよく聞くのが先生の決めつけ。


生徒から実際に聞いた他の先生のレッスン中の言葉です。

「あなたは内股」

「脚がねじれている」

「お肉があるからターンアウトできない」


そして、「もっと頑張って」と言われ、「もっとこう!」とグイグイ引っ張られ、お手本を見せられたりするのですが生徒さん自身は何をどう目指して良いのかわからないのです。

何を目指し、どう頑張ったらよいのかわからなかったら頑張れません。


バレエの先生になっている人の多くがダンサー経験もあるもの。

自分が踊る訓練はしてきていますが教えるための勉強をした人は全員ではありません。


一般の人(子どもも大人も関係なく)の身体の状態がわからなければ適切な指導はできません。


まず一番の違いはプロのダンサーになるためには身体を柔らかくするのではなくて柔らかい人がダンサーになったということ。


バレエのカリキュラムはまずは身体がバレエに向いている子どもを選んで、10歳くらいから18歳くらいまでにプロになれるように組まれています。

入学するときに選ばれてさらに毎年、ダンサーになるのは難しい、職業ダンサーになるには足りないものがあると判断されたら振り落とされるのです。


それをそのまま一般人に当てはめたらできない人のほうが多いのです。


町の教室でも、すぐにできる子とできない子がいます。

できる子は見たことをキャッチして出力する能力だけではなく、生まれつき柔軟性が高い骨格や筋肉を持っています。

本当にできる子は1回お手本を見せただけである程度できます。


そうでない人にどのくらい対応できるかが教師の能力の差だと思います。

決めつけは、その知識や能力がないと自ら示しているようなもの。


大人バレエ、バレエに最適な身体でない子どもは出来上がるものはプロとは違いますがその人なりの上達する方法を指導できるよう、学んでから指導するべきだと思います。


最初に上げた生徒さん、ターンアウトできるようになってきましたし、脚も真っ直ぐに近づいてきました。

教えたことを頑張った生徒さんの努力の結果です。

まだまだ伸びしろがあるので私も頑張りますよニコニコ


私自身、ずっとこの世で一番身体が硬いと思っていたのが、実は関節の可動域狭め、でも遊びが大きく不安定、だから筋肉で力んで揺れを止めていたために踊るときに力みやすいことがパーソナルトレーナーさんのおかげでわかりました。

次回は身体の硬さと筋肉の関係について。

お楽しみにウインク