前回の続き。


パワハラの話を聞いて、勢いで書いたので(笑)


ちょっと書き足し。


バレエ団のスクールに移って、一番ショックだったのが自分の下手さ!!

ダントツで下手っぴでした。

下手とかの次元でもなかったかも。


すべてが違っていた。

周りの全員がプロのダンサーみたいに思えました。

実際、その頃に一緒にレッスンしていた子の多くがプロのダンサーや先生になっています。


スパルタで、怖い先生のところで14年近く教わっていて、頑張っていたことがバレエ的に間違っていたんです。

その先生は高齢であまり自分が動けないのでお手本はほぼ見たことがありません。

やるとしてもちょこっとやって見せるだけなので言葉をいかにキャッチして動けるかが、怒られない鍵でした。

言葉で説明されて、クラスの中でたまたまちょっとできた子が「この子を見なさい」と言われて、それでレッスンしていました。

間違えたやり方だから回転やジャンプもできるわけがない。

当時、高校生にもなってピルエットがガタッとならずに降りられるかどうかは賭けでした。

きれいな子は、その賭けに強いと思っていたので重症ですね。。。

身体と心の成長の大切な時期に、先生の八つ当たりにビクビクしながらレッスンしていたのですから、踊りだけでなくそういった価値観もズレていました。


バレエ団の先生は、厳しいけれど優しく教えてくださいました。

その厳しさとは、ポジションが間違っているものはここに足を出せるように、ここのポジションを通過するように、といったことや動き方のことです。

先生が怒鳴って生徒を怖がらせることではありません。


そして、それまで「ここに力を入れなさい」「ここを使いなさい」としか説明されていなかったことが、実は正しく動かないと正しいところが使えないと理解したのもそのあとのことです。


言われたところに力を入れるのがうまいと思っていた私に、「踊りとはそういうものではない」と教えてくださいました。



自分がイライラしてちゃんと教えないから生徒ができなくて、それでまたイライラするなんて、先生以前に人間としておかしいですよね。


だから私は怖い先生ではなくて、きちんと教えられる先生になることを目指したのです。

怖いレッスンをして生徒が上達するならそうしますけれどあせる