先日、ジュニアバレエで小学校低学年の子のお母様から質問がありました。


・トウシューズを履ける年齢

・レッスン内容、特に難易度について


質問の意図は不明ですが、私も考えるきっかけになりました。


昭和時代は何でも早いほうがいいと、幼児からがっつりバーレッスンをする教室が多かったです。


最近は

・低年齢で骨格に負荷をかけすぎない

・脳の成長、骨格の成長に合わせた内容

・トウシューズは12歳以上

など、子どもの成長の過程を考えてレッスンカリキュラムを決めるお教室が増えてきました。


以下、私の考えです。

・小さい子ほど、レッスンを好きになってもらうことから。

・股関節のターンアウトは小3から。

・週一回のレッスンではできることが限られるので幼児クラスでも優しいバーレッスン。しかし主に身体を動かすこと自体と、音楽を聴きリズムに乗ることを目的とする。

・バレエだけでなく、運動能力を上げるためのエクササイズも。


子どもの身体はどんどん大きくなります。

成長の鍵となる大腿骨端の成長軟骨を傷つけないよう、適切な運動強度と内容を考えています。

バレエは筋肉も鍛えますが、脳と、脳からの神経伝達のトレーニングでもあります。

簡単そうに見える動きが実はとても繊細なバランスで成り立っていて、それをパッとできるようにするために地味な動きをコツコツと繰り返し練習します。


骨が変形しようが関係ない、できる子だけできれば良いと、バレエっぽいレッスンを低年齢からやっている教室もあります。

一見華やかに見えますがそのせいでお子さんが大人になってから、一生痛みや不調と付き合わなければいけなくなる可能性もあります。


私自身、昭和生まれ昭和育ちで、7歳からトウシューズを履いていました。

昔はわりと普通のことでしたが、足の骨の変形により10代で手術をした友人も多く、自分も40代になってから骨の変形がわかり、以前以上に子ども達のレッスン内容について考えるようになりました。


子どもはお家から通える距離にも限界がありますから、お教室選びは慎重に。

先生とお話して方針をしっかりと確認しましょう。