先日、方向音痴は踊りにも影響すると思える出来事があったので書いてみます。
発表会にも出る生徒さん、「振り覚えが悪くて…」と仰っていました。
大人バレエではよくありますし、基本をきちんと教えれば大丈夫!と思っていました。
しかし
なかな苦戦しました。
クロワゼ、エファッセ、8個の方向、1つずつたずねると理解されているのですが踊ると大混乱。
コールドでもどっちに移動するのかわからなくなる。
ご本人が「私方向音痴なんです」とも。
私は「そんなに影響あるかな?」と思いつつも方向音痴について検索していろいろ調べてみました。
びっくり。
これは大変!と思いました。
まず私なりに調べた結果、方向音痴は
・脳の働き方からくるもので、治せない。
・でも努力で多少改善できるかもしれない。
・方向音痴な人は目印となるものを見つけるのが苦手。
・よって左右の判断も自分の右手左手、となるので立つ方向によって曲がる方向も間違える。
空間認識能力の働きが足りないために、自分のいる場所や方向がわからなくなりやすいそうです。
また、動くものに興味がいきやすいため、道順などでは目立つ色の車、人、重機や人が動く工事現場などに意識が向いてしまい、その対象物が動いたり様子が変わるとわからなくなるとのことです。
確かに、私は方向音痴ではなく、目印にするとしたらビルの名前や高さ、デザイン、何ブロック進んだか、などあまり変化しないものを見ます。
同じことをスタジオ内に当てはめてみました。
・立ち位置の基準を、自分から見える他の人にしているのでは?
・8個の方向を自分から見た方向で考えている?
この問いに「私は方向音痴です」と言っている生徒さん全員が「YES!」と答えました。
方向の意識と、目印の意識の仕方を変える提案をしました。
踊ってもらったところ、動きがはっきりしてきて間違えなくなりました!
今まで動きが曖昧なときは順番がわからないかリズムがわからないか…だと思っていたのですが方向がわからないとあんなにもあやふやになるのですね。
方向音痴は踊りに大きく影響することがわかりました。
「私、方向音痴なんです。。。」
を軽く流してはいけません。
そして、幼少期からバレエをやっていると基本的にはクラスみんなで踊る機会が多く、小さいうちはスタジオをまっすぐ縦横に、斜めにステップしながら移動することで方向感覚や空間認識能力を鍛える練習もするので、成長と経験である程度改善できるのではないかと思います。