子どものレッスンと大人のレッスンの違いです。
時々、「先生が止めるまで!」と言われてバランスを長く取る習慣になっている人がいます。
たいていは私のクラスに単発的に来る人です。
私は大人のレッスンでは長いバランスは基本的にはやりません。
ゆっくりな曲で8カウント、テンポの速い曲で16カウントです。
私がルルヴェからア・テールになる、アンバーで終わるカウントを伝えていて理解しているのにバランスを取り続ける人がいるので書くことにしました。
まず、先生から言われた振り付けは変えてはいけません。
バランスを指示されたものより長くすることは頑張っている、すごいことではありません。
先生から見たら「間違えたのかな?」「わかってないのかな?」「説明を聞いていなかったのかな?」と思われる行動です。
内容には理由があります。(そうでない先生もいますが)
何故長いバランスをしないのかというと、
『悪い姿勢の練習をしてしまうから』
子どもの身体は成長過程にあり、ピュアなのでバランス感覚や筋力を鍛えたいです。
大人は「バランスしなきゃ!」が先に立って、たいていバレエのバランスではなく動きを止めようとします。
そのままのポーズで固まります。
姿勢が崩れてもそのまま固める人が多いです。
これが良くない。
バレエは競技ではないので、ルルヴェで長く立てたらポイントがもらえるのではなく、見ている人に美しい・楽しそうなどと思わせなければいけません。
もちろんご自身でも楽しさ、身体を動かす気持ちよさを感じてもらいたいです。
固まった時点でただ『動きを止めた人』になります。
バレエは踊りです。
そしてルルヴェから決められたスピードやタイミングで降りるほうが難しい。
その練習は踊るためには必要です。
音と一緒に動けないと、パの終わり・次の動きから音楽とずれていきます。
音楽をつかめない、どのタイミングで動けば良いのかわからない人はまずはカウントで動けるように練習してみてくださいね。
音楽と動きの関係性がわからないときは質問のタイミングです。
わからないままやり続けるより、質問してくださいね