「鏡を見ないで!」

よく注意されると言う人は多いです。


実際、バレエに少し慣れた人のほうが鏡を見て自分の姿勢や動きを直そうとします。

そして、姿勢と動きを自ら崩す…


なぜかというと正しい姿勢や動きがどのように見えるのか理解していないから。

鏡を見るのをやめて踊ってもらったほうが良い姿勢が取れる人と、崩れる人がいます。


できる人は感覚ではわかっているので基本的には鏡を見ないほうが良い人。

身体はわかっているのに、視覚で邪魔をするのはもったいないですね。


崩れる人は鏡を見ずに身体を安定させられるポジションの練習をしましょう。

ポイントを押さえて鏡を見てチェックするのは大丈夫です。

本来の鏡の使い方です。


また、センターレッスンやバリエーションなどを踊りながら鏡をちらっと見た瞬間、顔のポジションが不自然になり踊りの練習になりません。

さらに脳ってとても都合よくできていて、自分を数倍美化して見てしまいます。

一番良いと思った一瞬がすごく長く感じられます。

客席からそのように見えるとは限りません。

チェックしたいならスマホやデジカメで撮影するのがおすすめ。


鏡を見る癖がついてしまうと、鏡を見ることでバランスを取るようになり鏡がないとグラグラして立っていられないことにもなりかねません。

視覚はかなり優位なのです。

だから私のレッスンではロンデジャンブを目をつぶってやってもらうこともあります。


軸足の感覚と動脚が伸びるのが感じやすくなりますよニコニコ