最近、ここしばらく継続してレッスンを受けている方ばかりなのでこの注意をするタイミングは減りましたが注意喚起。
理解していないトレーニングや自己流の練習はしないこと
以前、代行したクラスで知り合ってからしばらくひよこ座のレッスンにも来ていた方。
ジムのトレーニングでやたらと重いウェイトを使い、とにかくバレエはうまくなりたい、今までの先生に言われた使えていない筋肉を使えるようになりたい、とそれは熱心でした。
闇雲なトレーニングは怪我の元です。
トレーニング種目と、ウェイトも指定して、それ以上は勝手にやらないように教えました。
しばらく経つと調子は良くなってきました。
またしばらくすると、今度は今までになかった膝の痛みを訴えてくるように。
よくよく聞いてみると
私が指示したトレーニングメニューを勝手にやめてアダクション(内転筋トレーニングのマシン)をウェイト50kg以上でやっていました。
しかも回数も限界まで。
それで膝が曲がったようになって痛みが出ていました。
レッグプレス90〜100kgでトレーニングする私でも、アダクションは20〜25kgです。
私がやってもらいたかったのはレッグエクステンション、レッグカールです。
膝は回旋しない関節ですから、その方のバランスでは太ももの前後のバランスを整えてから次の段階に進む予定でした。
なかなか納得しない人にはそこまで説明しますし、その方にも何回も何のためにそうするのか説明を繰り返していました。
内ももを使えるようになりたいと内もものトレーニングだけする人が多いのですが、筋肉ってそんなに単純ではなくて、鍛えたから使えるようなるとは限りません。
使えるバランスと動き方です。
その方は1つのトレーニングだけをやりすぎてしまったために身体を痛めつけてしまいました。
トレーニングはやればいいというものではないと繰り返しお話した結果、その方はレッスンに来なくなりました。
今はどうされているのかわかりませんがバレエは全身をたくさん動かすので、痛めてしまうと日常の生活にも支障が出るケースも多いです。
好きなバレエで生活の質が下がるなんて悲しいことです。
きちんとやれば痛めずにバレエを楽しめるのです。