以前から反張膝の生徒さんが多いと書いていますが、同時に質問されることが多いのが
膝のお皿を持ち上げるってどういうこと?
頑張って限界まで膝を伸ばしているのに膝のお皿が出ているから曲がっていると言われる
膝のお皿が出ているからバレエに向いていないと言われる
もちろん正しく教えられている先生もいらっしゃるはずなので間違ったことを教えられてしまった生徒さん、正しく理解できなかった生徒さんからのお話を元に書いていきます。
について
まず、膝のお皿を持ち上げるということを質問されるとき生徒さんの解釈では「お皿をこう!と言われます」という話し方が多いです。
ここで気をつけたいのが先生が正しく教えていても生徒さんに正しく伝わっていないのか、先生自身がわかっていなくて表面的なことだけを話して教えたつもりになっているのか、ここで大きな差があります。
少なくともお皿は移動しません。
膝のお皿は膝関節の滑車のような役割をしている骨です。
これが移動するということは脱臼=ケガです。
激痛です。
上げるのではなく【引き上げ】はできますが、膝の伸ばし方、全身のアライメントが関わってきますので膝だけを意識してできるものではありません。
について
これも様々なケースがありますので私が相談されたケースの一部です。
まず、膝を伸ばす方法をきちんと教わったことがないまま力任せに膝を伸ばそうとするとほとんどの方が膝が曲がります。
いわゆる【力み】になるわけです。
これは力を入れているだけで伸ばせていないので「ここに力を入れて!」という先生の説明と生徒さんの受け取り方で動きの仕上がりが人によって大きく違うことになりやすいです。
ちなみに膝のお皿が出ていると言われる人の多くが内側広筋を使えていません。
内側広筋とは膝のすぐ上に膨らみが見える筋肉なのですが「私膝が出ているんです」という生徒さんのほぼ100%がその筋肉の膨らみを自分で見つけることができません。
ここが使えていないと膝への負担も大きくなり、外側に重心が流れやすくなるのでターンアウトが充分にできなかったり、踊りもギクシャクしたものになりやすいです。
これは筋肉をバランス良くすることで解決できます。
について
②で書いたことが原因かもしれません。
膝を伸ばす方法自体が間違っていると膝のお皿が出たように見えてしまいます。
膝を伸ばそうとして力み過ぎて、本当に曲がってしまうこともあります。
膝を伸ばすことは膝の前側を押し込むことではありません。
脚全体、ひいては全身を縦に長く伸ばすことです。
