誰が言い出したのか不明ですが
「注意されたことは1回でできないと!」
私も子どもの頃は言われていました。
クラスにはすぐにできる子がいました。
そして私はできないほうの子どもでした。
でも教えるようになってからは言わないようにしています。
言おうと思うタイミングもないですが。
できないものはできないし、全身の動きを変えるってそんなに単純なことではない。
1〜2回でできることは本当は既にできていて、忘れなければできることです。
できないことを力技でできたように見せかけても、それは意味がないばかりか害になる可能性もあります。
ではできないことはどうすればよいのか?
練習!
でもその練習の内容は大事です。
闇雲にやっては、注意される前のやり方から脱することは難しいです。
場合によっては悪い方にしか進まないかもしれません。
私はどのような練習や努力をすればよいのか教えるようにしています。
そして次のレッスンで少しでも努力が見えたら、良くなったらそのまま練習を続ければ良いのです。
いつかできてくるはずです。
プロのクラスレッスンは身体の調整・維持や、技術を磨くためにあります。
アマチュアのレッスンは新しいことを学び、練習して身につけていく場です。
ただし、プロを目指すティーンエイジャー以上のジュニアは1回でできるくらいの基礎をすでに身につけておくべきで、注意されたことにすぐに反応できるようにしなければなりません。
1回でできないといけないというプレッシャーに負けて伸び伸び踊れないのでは本末転倒です。
バレエの努力は楽しめるための努力であってほしいと思います