やっぱり一番多い質問かもしれません。
「○○が弱いと言われたので…」
「どこを鍛えたらいいですか?」
「腹筋ないって言われます…」
私はレッスンの中でその人のどこが使えて、どこが使えていないのかも含めてよく観察するようにしています。
これは知人友人の治療家やトレーナーさんから言われるのですが、私にはそういった人の体のバランスや緊張の微妙な変化を見抜くセンスがあるそうです。
上のような質問をしてくる人はだいたい全体的に筋力不足、注意された箇所に力を入れようとしている、ある箇所を使おうと強い意識がある、ケースが多いです。
そして間違った使い方をしている人の多くが上のことを
「え? だめなの?」
「そうやって頑張っていた」
と言います。
私が教えるときには全身のバランスを考えます。
例えば腹筋が弱いから腹筋のトレーニングをしたらバレエが上達するでしょうか?
ここまでで「え、ちがうの?」と思った人は練習方法を少し変えてみましょう。
例えば腹筋がうまく使えていないなら、使える姿勢と動きに修正しなければいけません。
先生はバレエの基本の動きを見せてやらせるだけではなく、その動きと姿勢を指導することが『教えること』だと思います。
鍛えたから使えるのではなく、鍛えることは使えるようにする『方法の1つ』であって、鍛えたら使えるというわけでもないのです。
まずは動きを正しく、すぐにはうまく動けないので動きを知って、どうしても足りない部分をトレーニングやエクササイズで補います。
子どもの時からの動きの癖や、普段の姿勢や動きが身体のバランスに影響します。
必要なトレーニングは人によって違うものなのです