バレエの『爪先を伸ばす』って簡単ではありません。

ここでの爪先を伸ばす、とは足指の動きから足首の伸びまでを含みます。


大人は特に今までの経験やお仕事の影響も大きいです。


爪先を伸ばすよう気をつけているのに「伸びていない」と繰り返し注意される場合、いくつかの理由が考えられます。


①脳からの信号がスムーズに届かず伸ばしきれない

爪先の意識を忘れないこと。鏡を見たり動画を撮って、自分の感覚と見た目が一致しているか確認してみましょう。


②爪先を伸ばす動きのイメージが間違っている

正しい動きを知る。先生への質問は遠慮無く!


③爪先を伸ばすことに関係している筋肉が硬く動きが足りない

コリをほぐしたり、必要なストレッチや筋トレをして関節の動きを良くしましょう。


④元々の骨格が足首まで伸びにくい

まれに本当に伸びない人もいますが、ほとんどの人がきちんとした伸ばし方を理解して足の状態を良くすればまっすぐまでは伸ばせます。もしかしたら伸びないと思いこんでいるだけかも。


⑤先生が個人差を理解せず、プロのような爪先であることを要求している

これに関してはお教室や先生選びが重要です。

バレリーナの足しか知らない先生はプロのダンサーではない人の足の状態を知りません。

私は一人ひとりの骨格や筋肉の状態から、その人の今のベストが出せていればとやかく言わず、より良くなる方法を一緒に考えるのですがそうでない先生も多いです。


【おまけ】

アンシェヌマンを自分で覚えず人を見てばかりいると、人のマネをすることに意識がいってしまい、爪先の意識がお留守の状態になりやすいですよ。