今回はなかなかレッスン中に説明する時間が取れないこと。
『人を見ない』
『自分で覚える』
なぜアンシェヌマンを自分で覚えなければいけないのか、ということについて。
バレエスタジオに通っている生徒さんは当てはまらないことが多いかもしれません。
少なくとも私の担当するクラスでは。
スポーツクラブで自分でやろうとする人とそうでない人の差が大きいので

まず、じゃんけんからの「あっち向いてほい」
想像してみてください。
向かい合う相手の指差した方向につられないように違う方向を向けたらOK。つられたら負け。
自分で振りを全く覚えず、人を見ながらやっているのって、あっち向いてほいでつられるのと同じ原理なんです。
踊っているのではなく、つられているだけ。
つられることを頑張っても上達しません。
下手したらうっかりしてグキッとケガをしたりするかも!?
脳で振りを覚えて=インプット
脳からの指示で身体を動かす=アウトプット
両方ができていないと自分で踊ったことにはなりません。
バレエのレッスンって、筋肉だけではなくて脳や神経も鍛えています。
脳への伝達、脳からの伝達をスムーズにするトレーニング。
いきなり全部覚えられなくても、最初の8カウントは必ず覚えるとか、段階を踏んでみてください。
最初の流れがうまくできると、後半に余裕ができてけっこうアンシェヌマン1つは大丈夫だったりします。
あともうひとつ。
本当に全然覚えていないと、目の前の他の人を見ていても、その人が間違えていないか間違えているのかもわからないです。
どれが正解なのかわかる程度には頭に入れたいですね。
そして、1回で覚えられなかったら
「もう1回お願いします」
言ってみましょう。
本当に教えたいと思っている先生なら、これで嫌な顔はしません。
プロを目指すティーンエイジャー以上は1回で覚えることが望ましいです。オーディションに挑むようになったときのためです。
大人から始めた人は遠慮なく聞きましょう!
覚えられず、楽しくないレッスンになるほうがマイナスですから。