今回も成人クラスでよく耳にしたり質問される機会の多い
『内腿使う』
『内腿を鍛える』について
これらを口にする生徒さんほぼ100% 、続けて「内転筋を鍛えなきゃ」と仰います。
内転筋の鍛え方も聞かれることが多いですが私は先に鍛えるべき筋肉の話をします。
・内側広筋(ないそくこうきん)
・ハムストリング(腿の後ろ側)
・大臀筋、中臀筋
これらのバランスが整ってきていわゆる『使えている』状態になったときには内転筋もしっかり働いてくれます。
これらの基礎的な筋力がないのに内転筋だけ鍛え続けるとどうなるか
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股関節が硬くなります。開脚がしづらいので脚も挙げにくく、ターンアウトしづらくなります。
内転筋とは脚を内転させる働きをする筋肉です。
つまり脚を閉じる働きの筋肉を鍛えるだけではバレエ上達には繋がりにくいのです。
太腿の筋肉は前後を鍛えるほうがスポーツやダンスのパフォーマンスが上がります。体重をしっかりと支え、膝のバネが効くようになるからです。膝関節は一方向にしか動かない関節です。
有名なダンサーやスポーツ選手の太腿を見てみてください。太腿は横ではなく前後に太くなっていませんか?
私のレッスンでは上記のトレーニングやスクワットをしてからバーレッスンをしています。
初めて受けてくださった生徒さんから
「なんだかいつもよりラク」
「プリエがいつもより開いている」
と言われることが多いです。
働いてほしい筋肉をしっかり目覚めさせてから基礎レッスンをすると効率よく身体を動かすことができるんですよ。
つまり最初に鍛えるべき『内腿』は内側広筋です。