同じ注意をすることが多いので読んで気付く人が増えるといいなぁと思います。

日本人的な考えで、『猫背=姿勢が悪い』というのは皆さん意識されているのですが背中や腰が反っているのも姿勢が悪いことは知らない人が多いです。
反ってしまう原因は今までお会いした中で飛び抜けて多いのが骨盤の前傾です。日本人は農耕民族なのでしゃがむ姿勢や動作をしやすいタイプの人が多いです。少し膝が曲がって骨盤が前傾気味がベースになることが多いようです。
そこでバレエの姿勢をとるために「背中伸ばして」と言われると骨盤が前傾したまま腰から上をよいしょと起こすので反ってしまうのです。
本当によい姿勢をとるためには骨盤の前傾から直さないと脊柱に負担になります。また、バレエで偏った筋肉の使い方をしてしまいますますバランスが崩れるのです。
結果、バレエの上達に限界が出てきたり故障の原因となったりします。

バレエを習っている理由は人それぞれと思いますが姿勢が悪くなったり、バランスが悪い筋肉をつけたいと思って始めた人はいないはずです。正しく身に付けられたら、痛みなどなく踊れますよ。

当てはまるほど骨盤の前傾による不調の可能性が高いです。
・腿の前が張っている、疲れやすい
・レッスン後は腿の前側や外側が張る
・踊った後に腰がツラい
・ふくらはぎが太い、つりやすい、疲れやすい
・お腹ぽっこりになりやすい
・お尻と太ももの境目が曖昧
・バランスが前後に崩れることが多い
・あばら骨が前に出やすい
・セカンドポジションの肘が落ちていると注意されることが多い
・後ろのカンブレが苦手
・タンデュからグラン バットマンまで、脚を後ろに出す動きで腰にテンションを感じる
・ア ラ スゴンドでターンアウトができない

上に書いたことしか注意されないなら、先生が骨盤の向きを理解されていないかもしれません。ちょっと思い付いただけでこれだけのことが書けるくらい、骨盤の向きと位置は重要です。骨盤の正しい位置がわかるといつも注意されることが解決するかもしれません。