『ねぇママ、
ママはサンタさんからのプレゼント、
何がほしいの?』


子どもたちが幼い頃、クリスマスが近づくと毎年同じ質問をされた。



『ママは大人だからプレゼントは貰えんかもしれんなぁ。
でももし貰えるとしたら…
また来年も子どもたちが元気に過ごせることをお願いするかな。
子どもたちの健康が何よりのプレゼントやで』


などという良妻賢母発言を、
ひよこよさんは絶対にしない。



ひよこよさんはその質問をされる度に


『ごっつい指輪。
もう指からこぼれ落ちんほどの石がついた、
そりゃあもうでっかい、ごっつい指輪一択。』


と、子どもたちの無垢な質問に
毎年煩悩まみれの回答をしていた。



数年それが繰り返されると何も言わずとも

『ママはおっきい指輪がほしいんだよね』

から始まり、

『ママ、今年も指輪が来なくて可哀想だったね』

で終わることが恒例となった。


毎年指輪を貰えない煩悩の化身である母を、
子どもたちは自分のプレゼントを胸に抱えながら憐んでいた。



ひよこよさんはおもちゃみたいなジュエリーが好きである。


幼い頃は母の日常の買い物にどうにかしてついていき、大好きなセボンスターをどうにかして買ってもらったりして集めていた。



(写真はネットより)



このセボンスターこそ、女の子のおしゃれの入り口である。


六角柱の箱の中にある、キラキラとしたおもちゃジュエリーに世の女性のおしゃれ心が培われたと言ってもいい。



年齢も年齢なのでカラフルなものは身に付けられないが、ひよこよさんの心にはいつもセボンスターがいる。



そんななか、日本で開催されている大阪万博のポーランドパビリオンで琥珀が飛ぶように売れているという話を聞いた。



そうか、琥珀である。



ポーランドの北部のバルト海沿いにある港街のグダニスク、
さらにポーランドの隣にあるロシアの飛び地のカリーニングラード、
この2ヶ所が世界最大の琥珀採取地となる。


もちろんワルシャワの旧市街などの観光地にもたくさんの琥珀屋さんが点在しているが、
採取地の方が同価格だとしても質の良いものが揃っていると聞く。


そして石ではない琥珀はお手頃である。


数千万年前の樹脂が地中で硬化したものが琥珀であるが、お手頃価格でありながらひとつひとつの色味や模様は唯一無二という代え難い魅力がある。



そうと決まればすぐに出発である。





ポーランドの人口及び面積で第6位の地、グダニスク。



ロシアの飛び地カリーニングラードに程近いグダニスクは、ワルシャワの自宅から車で4時間ほどの距離となる。



国内旅行は14歳のポメラニアンおばあ、

おまりーも一緒。





グダニスクの旧市街はスウェーデンのストックホルムの写真スポットのあの街並みと同じ建物で構成されていた。




この街並みがずっと続いていて、ストックホルムの4建物写真スポットより統制が取れていて見栄えがする気がする。



(ストックホルムのこのスポットは一体なぜ有名なのだろう)



街中に海まで続く小さな運河のような道沿いもあってよい。





さすが琥珀の街グダニスク、琥珀のお店だらけである。





全て本物と信じたいが、たまのたまに偽物を売っているお店もあると聞いた。



なので初めて買うお店や、怪しいと思った時には購入前にバルティックアンバーか、

販売認定を受けたお店なのかをきちんと確認することをおすすめする。



万博に出店していたS&A。

ワルシャワにも店舗はある。





余談であるが、異常なほどポメおばあのおまりーが人気であった。





さらにグダニスクはマグネット保有数でも過去例を見ないほどの数を置いている。





銅像なりすまし系大道芸人の方がいたので、

お代金を子どもたちに入れてもらうと動き出してサービス開始。





ひよこよさんたちが離れると、

近くのコンビニでコーラを買ってがぶ飲みしている大道芸人さんを夫が目撃した。



ひよこよさんの渡したお代金がコーラへと変貌を遂げて何よりである。





長くなってしまったので今回はここまで。


次回、ひよこよさんの指輪探し。



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