我が家の子どもたち、
長男(13歳)次男(10歳)はインターに通っている。
長男は幼稚園〜小2までロシアのインターに、
次男は幼稚園のみプリスクールに通っていた。
そして去年から喋り、読み書き共に9割方ゼロの状態でワルシャワのインターへ放り込んでから約1年が経った。
そんな状態で友だちが出来るのか。
幼稚園や低学年ならまだしも、さらに長男にいたっては中学という多感な時期に英語ゼロで大丈夫なのか。
そんな心配をしながら、実際何も出来ないひよこよさんは毎日脳内でエールだけ送っていた。
しかし数ヶ月後、長男は初めて友だちができた。
イギリス人のDである。
金髪で髪がカールしているDは、
ポケモンやアニメなど長男が好きなものが同じということで仲良くしてくれた優しい子である。
去年のクリスマスイベントで初めて会った時にひよこよさんは嬉しくて両手いっぱいに日本のお菓子を渡した。
『Wow,crazy mom…』
とその時にDが小さくつぶやいたことは忘れていないが、とにかく嬉しくてお礼を伝えた。
そんなDが10月の長男の誕生日にプレゼントをくれたという。
長男が好きなアニメ、鬼滅の刃の主人公のフィギュアであった。
誕生日を覚えていてくれたこと、
プレゼントをくれたこと、
しかもワルシャワで見つけるのは困難なもの。
(おそらくきっといいお値段もするはず)
きっと長男のことを考えながら探してくれたに違いない。
そんなDの気持ちに半端なく感動したひよこよさんは、
日本のお菓子&お湯だけ注いで出来上がり系の食品にお礼の手紙を添えて、長男からD母へ渡してもらった。
すると翌日、D母から返信の手紙が来たのである。
かわいい、暖かな文字である。
ほっこりしながら読み進めていたひよこよさんの脳みそが止まった。
『ぜひ近々、お茶をしましょう』
そう書いてあった。
まずい
これは非常にまずい。
話せないのだ。
ひよこよさんは英語が非常におちょんちょんなのだ。
英語のおしゃべりあわあわ系の、典型的ジャパニーズウーマンである。
D母の電話番号も書いてあった。
今日中に返さねば失礼にあたる。
そして断るわけにもいかない。
働いているD母の誘いに無職のひよこよさんが、文字通りお茶を濁すなど絶対にあってはならない。
ひよこよさんは震える手で返信した。
『わて、非常にシャイで人見知りなジャパニーズウーマンなんや。
そして英語がベリーバッドやけど…それでもええやろか?』
D母からは
『全然構へんよ。
お茶することに意義があるし、
わても日本語話せんもん、同じやろ。』
と返ってきた。
D母は聖母であった。
そして11月初旬にカフェへ行くことが決まった。
シャイで人見知りジャパニーズウーマンが
生粋のイギリス人母と2人でカフェという、
思いもよらぬ展開やいかに。
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