チベタベッキアからローマまで電車で1時間ほど。
今回は車でなく、モラルも秩序もない電車でローマへ向かう。
(電車内ではひよこよさんの指定席に、
どんなに話しかけても一瞥くれるだけのおじいさん…通称“人の話聞き流しおじい”がすでに着席していてどかないという一悶着があった。)
そんな悶着よろしくで辿り着いたのはコロッセオ。
さすが観光地、サクラダファミリア同様に
“来ました感”がある。
その後は真実の口へ。
(もうええやろと思って載せた写真)
真実の口に来てみると、もれなく“ローマの休日”でのアン王女とジョーを演じてみたくなる。
すぐさま夫に打診したものの、夫はローマの休日を名前しか知らない人であった。
おくそさんである。
その後はローマの休日を知らぬ夫には何も響かないであろうスペイン広場へ行ったり、
ローマの水は飲めるというので使い方を教えてあげると、勇気のある長男が飲んでみたり、
(指を入れると上から水が出て飲めるシステム)
ミラノで感激したパニーニ屋さんのローマ支店に行って、胃袋を豊かに満たしたり。
と順調に観光をしていた。
帰りの飛行機は19時過ぎだ。
ローマ市街地から空港まで1時間ほどなので、
余裕を持って15時くらいに空港行きの電車に乗ればいい。
いよいよ旅も終盤となった。
早朝5時のフライトから始まり、
7泊8日の慣れない船旅、
想像もしていなかった膨大な運動量、
パンと引きちぎり肉ばかりの食事、
注文通りに運ばれたことのない夕食…
楽しいこともたくさんあったが、
慣れないことも多くて疲れていることもまた事実。
家に帰ったら…
そうだ、今日の夕飯はここぞという時にとってあったチキンラーメンにしよう。
それを家族全員ですすりながら
『やっぱりチキンラーメンは美味しいな』
とでも言いながら食べて寝よう。
そんなことを考えている時、
ひよこよさんのケータイにショートメッセージが届いた。