本日目指すは“モルスキ•オコ”。
国立公園にある湖を目指したい。
旗のマークがひよこよさんがいる大体の位置なのだが、国立公園の入り口までは車で行ける。
その後は目的の湖まで徒歩か有料の馬車の2択である。
国立公園の駐車場も事前予約制なので、
前日までにちゃんと行くという強い意思を持って向かわねばならない。
駐車場代も国立公園への入場料も事前にオンライン決済が可能なので、済ませておくと非常にスムーズ。
駐車場も朝一番を目指さねば、少し遠い所に停めることとなる。
モルスキオコの最終地点は湖。
そしてHPや色々なネットを見たが、どのサイトにも“初心者向け”と載ってあった。
道は舗装されているのでベビーカーでも湖へたどり着けるのだという。
普段昼間はおまりーの腹をなでながらNetflixのひよこよさんにもってこいの場所だ。
ぷらぷら歩いてちょっと登って湖に着いて、
よくSNSで見かける万歳後ろ姿であるある写真でもパチリと撮ればいい。
そう思って入場入り口まで歩いていたのだが、周りの様子を見てみると
何とも本気装備人が多いことに気がついた。
しまった。
ニットにデニムブーツという、
観光おとぼけスタイルはどこを見てもひよこよさんだけではないか。
非常に山歩きをなめたアジア人だと思われているに違いない。
そして入場入り口から湖までは、
永久に上り坂で8kmということが判明した。
上り坂8km。
舗装されているとはいえ、上り坂で8km。
その1分後、ひよこよさんは馬車引きおじさんに現金を支払っていた。
しっかり家族4人分支払った。
馬車の中で座った後は、スタートしたばかりのやる気満々勢から蔑まれた視線を向けられるのを出発まで耐えるのみである。
非難の視線をどれだけ向けられてもひよこよさんは自信をもってこれだけは言える。
馬が大正解である、と。
馬車には途中から乗ることはできない。
序盤では
“山登りに来たのに馬車なんて信じられない”
という視線を痛いほど浴びるが、
1/3を過ぎたあたりからそんな視線はたち消えてくる。
しかし、そんな万能馬も湖の3kmほど手前で終わってしまった。
そこからは歩かねばならないのだ。
馬よ、嘘だろう。
まだ先まで行けるだろう。
道は最後まで舗装されているのだ、
せめてもう少し進んでくれ。
そうずっと思っていたが、残りは観念して歩く。
湧き水が流れているのを楽しんだり、
本当に馬はこの先まで進めないのかを夫にひたすら話しながら歩いた。
そしてデニムブーツは目的地のモルスキオコに着いた。
湖は凍っていた。
溶けていれば、湖全体が鏡面となり周りの山々を映し出しているはずであった。
子どもたちが氷を取ってくれたが綺麗である。
山々は非常に美しい。
しっかりとした山を見たのは1年ぶりだ。
あれだけ馬はもっと進めたはずと思っていた邪心も洗われていく。
そうだ、ブログのために写真を撮らねば。
よくSNSで見かける、例の万歳後ろ姿であるある写真を撮らねばならない。
先端の先の石まで落ちないように渡る。
手を大きく伸ばし、落ちまいという気持ちを大きく持ってバランスを保つ。
全てはブログのために。
そして例のポーズで撮る。
これでモルスキオコの目的は達成された。
帰りは下り8kmだ。
しかし3km先から馬車という手もある。
行きの馬車が今度は帰り用として乗ることが出来るのだ。
『帰りは下りなんやから歩けるやろ』
と夫は言う。
その1分後、ひよこよさんは馬車引きおじさんに現金を支払っていた。
行きの馬車は後ろ側の席だったが、今回は1番前に案内された。
これは子どもたちも楽しいはずである。
しばらくして出発。
出発して30秒後、1番前の席を後悔した。
馬毛がとんでもなく飛来してくるのである。
もう目も開けられないほどの馬毛である。
今まで幾度となく馬には乗ったことがあるが、こんなに馬毛が飛来してくるのは初めてであった。
この男性もひよこよさんという壁があるのに関わらず、ものの5分でこの量である。
ひよこよさんはもっと、直接受け止めているのだ。
顔につきまくるが、化粧をしているので張り付いてしまう。
顔を手で覆い、目を極力薄く開けるしか己を守る術がない。
薄目で風景を見ていたその時、
ひよこよさんの目に飛び込んできた人がいた。
上裸に直リュックサック男だ
薄目が一気に見開いた。
非常にいいものを見たといえよう。
45分程で下山。
飛来毛を受け止め続けてもう途中から目も開けられなくなり、
馬毛をはたくこともせず無抵抗で揺られていた。
馬車を降りたひよこよさんは
おそらく牝馬になっていたに違いない。
ちなみに湖行きの馬車乗り場は長蛇の列となっていた。
なので朝一番に馬車に乗ることをおすすめしたい。
今日のまとめはこちら。
*駐車場と入場券をオンライン予約する
*朝8時半頃に入山する
*馬車に乗る
*帰りも馬車に乗る
*飛来毛のためにコロコロを持参する
以上をもってモルスキオコ回といたします。
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