月曜日の午後、ひよこよさんは1人で動物病院へ来ていた。






金土日と抗生剤を飲んで効果があったかを診るのだ。




前回前々回と一緒であった夫は出張でいない。



しかし今のところ医師が全てポーランド語のみでの診察なのでもはや英語は不要であり、

それに伴い夫もお役御免となっても大差はない。



そしてしばらくすると、木曜日に診察してくれたおじさんみたいなおばさん医師、

通称おじさんおばさん医師がおまりーを呼んだ。





顔はもう痛がっていないこと、

処方された薬をちゃんと服んでいること、

よく眠るが吐いたりはしていないことを伝える。



『まずは熱を計るわ』


と体温計を持ってきたおじさんおばさん医師。




尻を狙いながら迫り来るおじさんおばさん医師を前におまりーは





決して尻を向けまいと、右に左にとおじさんおばさん医師の位置とは逆方向に動いて検温を阻止。





そんな小さな抵抗も虚しく尻に体温計を差されるおまりー。



すると平熱に戻っていた。



よかった、薬が効いたのだ。




『念のため顔も診るわ』


と頭をわしわしに掴まれた時である。




おじさんおばさん医師の手が止まった。



そしてピンセットを持ってくると、何かを引きちぎった。








マダニだった




とんでもないショックである。



月に一度、トリミングの後に液体型の予防薬を首に打っているのに。





“顔の痛みはこのせいか”と狼狽えながら聞いてみると



『木曜日の夜には吸われてなかったから違うな。

木曜日の散歩以降にくっついたんやな。

きれいに外したけど、血液は吸われ始めてるから3週間後に検査しよか。』



と診察が終わった。





ショックこの上ない




予防薬をすり抜けられたというのか。




おまりーの散歩は基本的に森の中である。


しかもおまりーは走り回って体力を発散系の犬ではなく、顔を地面につけながら情報収集をしたい系の犬なのだ。



よく茂みや地面に顔ごと突っ込んでは楽しんでいる様子がうかがえる。




…噛まれてしまったことはもう仕方がない。




思えば木曜日以降、

顔を痛がることもあってお散歩後にしっかりタオルで顔を拭くのを躊躇ってしまったこともすり抜けられた理由のひとつかもしれない。



自分では見つけられなかったものが、

熱の再診によって早めに見つけられたことを幸運と捉えるべきなのか。





とはいえショック




寝る前に手持ちのマキロンでもう一度消毒。





翌日の朝には傷口もきれいになっていた。





念のためもう一度マキロンしておいた。



おまりーは月曜日までひたすら、ただひたすら眠っていた。


火曜日は起きている時間も少し長くなり、

触ってほしくて催促してきたりしたので多少元気になったのだろう。



そして金曜日の今日は食欲も戻りしっかりおやつも催促し、目が合えば腹を見せてくる通常モードへと戻っている。







3週間後、血液検査が待っている。



心配で気落ちこの上ないひよこよさんであった。




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