2024年のクリスマスの話である。



我が家の子どもたちは長男がyear7(小6)、
次男がyear5(小3)。


2人ともサンタクロースは実在すると、
まだ本気で思っている。



それはロシア赴任時に訪れたフィンランドのロヴァニエミにあるサンタクロース村で、本物のサンタさんに会えたからであろう。



長男は日本にいた際、当たり前のように周りの友だちから“サンタクロースは両親説”を聞かされてきた。


分かる。
ひよこよさんもそうやって大人になってきたのだから。


しかし本人は
『サンタさんと話もしたから』
と周りに何を言われてもサンタ実在説の意思を曲げなかった。


信じる心こそ大事と諭してきたのはひよこよさんなのだが、
親としては引き際も大切だと思っている。



長男も小6。
身長も体重もひよこよさんを超したことだし
そろそろ頃合いも良いのではないかと判断して話をしてみた。



『なぁ長男、
毎年サンタさんからプレゼントいただくやん。
そのことで話があるんやけど、
“今までありがとう”ってサンタさんにプレゼントの卒業を伝えてみん?


というのもな、もうそんなにおもちゃを欲しがるような年齢じゃないやん。


長男はそこまで大きくなったから、
大人の仲間入りとして今度はサンタさんを助けてあげるのはどうやろか。


長男がプレゼントを卒業することで、
小さい子におもちゃを用意する時間も
行き渡る時間も短くなってサンタさんも助かると思わん?


来年まだきっと次男にはプレゼントが来ると思うけど、長男には何もない訳やないねん。

クリスマスになったら次男がサンタさんからプレゼントをもらうのと同じように、
今度は父さん母さんから長男にプレゼントを渡そうと思っとる。

どうや?
考えてみんか?』



するとしばらくして長男は小さく頷くと


『そうだね。
小さい子がいっぱいいるから大変だもんね。
今年で僕はおしまいにするよ。

でも今年でおしまいってサンタさんに伝えなきゃならないから、
今までのお礼も一緒に伝えたいし手紙を書きたい。』

と受け入れた。



“本当は父さんと母さんがサンタさんなんでしょ?”
と聞かれた時の回答も念のため用意していたが、必要なかった。



ガチ中のガチで信じているのだ。



そして長男は

『母さん、綺麗な便箋ある?』

といそいそと手紙をしたためたのである。






まさかの英語だったのに驚いた。


そして長男はクリスマス前日、玄関前に手紙を置いて就寝したのである。



翌日、消えた手紙の代わりに希望していたLEGOが置かれていたのを見て長男は喜んでいた。


次男はSwitchのソフトを望んでいたのだが、
すでにダウンロードされていた謎を深く追わないまま喜んで遊んでいた。



色々とセーフである。




親のサンタ業もいよいよ数回となった。


11月を超えたあたりから街の至る所にある防犯カメラを“サンタさんカメラ”と呼んで
子どもたちにいい子にするよう呼びかけ、
防犯カメラを見つけると深々とお辞儀をしていた長男。


ウラジオストクで飛んでいた気球もサンタさんカメラと言うと、大きな声で欲しいものを叫んでいた長男。


10月末までに欲しいものを確定させなければ、その後は変更・キャンセル不可という謎のルールにも疑問を何も抱かなかった長男。


長男の12回に渡るサンタさんになれて幸せだった。


このまま長男が信じ続けるのか、
いつか真実を問いただしてくるのかは分からない。

もしこのブログで知ってしまったら申し訳ないことこの上ないのだが、
長男はきっと怒らず受け入れてくれるだろう。


しかしサンタクロース村にサンタさんは間違いなく実在する。

親は少しだけお手伝いをしているけれど、
ユーミンも“恋人はサンタクロース”と言っていることであるし、
誰でもサンタクロースになれるのだ。


それは誰しもが誰かの笑顔のために、
幸せを感じながらやっていることであるということはわかってほしい。


いつか子どもたちがその気持ちを担う日が来ることを、ひよこよさんは心から願っている。



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