今まで長きに渡りエジプト旅行記を載せてきたひよこよさんブログ。

残すところはあとこの話と土産の話となる。



豆鉄砲だらけで家族の笑顔が失われたカイロ滞在の日々でのことで、
ひよこよさんのテンションが唯一ぶち上がったことがある。



それは“ターメイヤ”との出会いであった。



ターメイヤとは、そら豆を潰して香辛料と共に混ぜ合わせて油で揚げた料理のこと。


中東にファラフェルという、そら豆ではなくひよこ豆を潰して揚げる同様のものがある。





ファラフェルは欧州でもヴィーガン料理として比較的根付いていて、ひよこよさんも時々食べることがあった。


そのそら豆版ターメイヤはエジプトで朝食としても軽食としても食べられているソウルフードなのだ。


その存在を知らぬ時、マイフレンド男が朝食に熱々のターメイヤを出してくれた。




この揚げられたものがターメイヤである。





食べた瞬間、

『うまぁ…』

と声が出た。


そとはサクサクで、中はほくほく。

しかし芋的なほくほくではない。

サクサクというかザクザク感さえあり、よく分からないまま喉を通った。


そしてにんにくが結構効いている。


そら豆の味はしない。
もうにんにく味のザクザクの何かである。


もうハートチップルくらいのにんにくザクザクと思ってくれていい。





これにひよこよさんは射抜かれた。

ロンドンの玉ねぎジャムの時のように、
ひよこよさんの脳内はターメイヤでいっぱいである。


カイロの後に行ったフルガダのホテルの朝食でもターメイヤはあったのだが、
何だかサーターアンダギーくらいのもさもさ感が強いものだった。


マイフレンド男のターメイヤの足元にも及ばないのだ。


サーターアンダギーな上ににんにくの味もあまり感じなかったことから、
やはり作り手によって味や食感の差が大分あるようである。



そして年明け早々、マイフレンド男のターメイヤを目指して台所に立ったのであった。



【ひよこよさんのターメイヤ】

*乾燥そら豆
*イタリアンパセリ
*にんにく
*卵
*玉ねぎor長ネギ





乾燥そら豆はエジプトのスーパーで買ってきた。


乾燥そら豆は一晩水に浸して吸水させるのであるが、しっかり水を切っていれば茹でそら豆でもいける気がする。



YouTubeで何を言っているのか分からない
軽食屋のエジプト人が流れ作業で作っている動画を見ただけなので、
一体全体何をどれだけ入れるべきなのかはよく分からない。


動画では
『ララララー、ナナナナ!』
と言いながらフードプロセッサーに次々と材料を放り込んでいた印象しかない。


結構クミン的な香辛料を入れていたと思うのだが、クミンを買ったところで他に使い道があまりないので割愛。
あくまでひよこよさんのお昼ごはんなのだ。


とりあえずララララナナナナの人のように、

材料全てを適当に入れてみた。





最終的にはこの緩さ。





結構ネットにあったターメイヤレシピを見てみると、“中東コロッケ”と称されるだけあって

コロッケのように丸く形づけてから揚げておられている方がほとんどであった。



がしかし、ひよこよさんは大きなボウルから手ですくいながら油に投じているエジプト人を見るからにこの緩さでもいいと思う。



(こんな感じの手絞り感覚)


スプーンですくって揚げると崩れずにちゃんと形になる。





出来上がり





中はイタリアンパセリの色でちゃんと緑。






が、しかし何だろう。



違う。


マイフレンド男のターメイヤよりかは2ヶ所目のホテルのターメイヤに寄ってしまった。





ふわふわともさもさの中間地点、

サーターアンダギーターメイヤの再現であれば100%である。




あとイタリアンパセリの香りがちょっと強い。

香草系を苦手とするひよこよさんにとっては少し改善が必要である。



ふわふわともさもさを改善するには、つなぎに卵などはいらないのだろうか。

豆と草とにんにくと塩胡椒で勝負すべきなのかもしれない。



そして若干鮮やかな緑色にも遠い気もする。


マイフレンド男のターメイヤは香草が入っていることすら気づかないほどの味であったのに、綺麗な緑色していた。




あんなに絶望して宿泊を了承したホテルであったのに、

あんなにマイフレンド男とテザリングで繋がっていたのに、

あんなにカイロからフルダガへ行きたいと思っていたのに、


こんなにも今、マイフレンド男と話したい。




これからもマイフレンド男を思いながら、

ひよこよさんのレシピ開拓は続く。





次回、『これぞマイフレンド男のターメイヤ』


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