ひよこよさんが見つけたピラミッドツアーは、団体ツアーではなく個人ツアーである。




ドライバーが1人、常に行動を共にするガイドが1人の2人体制で迎えにきてくれた。


1番大きなクフ(父)王とその息子、孫のピラミッドを見学し、
孫ピラミッド内に入り、
ラクダに30分ほど乗り、
スフィンクスを見てからランチを食べて解散という4時間ほどのツアーである。


ピラミッドやスフィンクスへの入場料も全て込みで、家族4人合計で2万円ほどのツアーであった。



常時行動を共にするツアーガイドの名はハッサムという。

ハッサムは友人に習ったという日本語も少し話すことが出来た。


ホテルまでお迎えに来てくれてツアースタート。




エジプトはどこへ入るにも荷物検査があり、

入り口はどこでもいつも混雑している。



(ここでハッサムを待っている間に前回の話にあったエジプト女子撮影会があった)




ハッサムは全く無駄がないガイドであった。


撮影ポイントを完全に熟知しているのだ。





撮影はハッサム自らのケータイで行い、撮影ポイントの滞在時間を最低限におさめる。


ガイドのみかと思いきや、まさかのカメラマンを兼ねているらしい。




撮影ポイントで写真を撮ったら、

速攻で次の撮影ポイントへ移動した。



石畳みの道の移動は、常に小走りであった。





『ママ!

ママはもう少し速く走るデスネ!』


と100万回くらい言われた気がする。




朝晩こそ冷え込むが、陽が昇れば20度を超える。



常に小走りで移動し、ハッサムご指定のポージングで写真を撮るとすぐさまジョグ移動が繰り返し行われて汗をかいた。



汗ばんだ子どもたちが水を飲もうとすると



『Noよ!

水だめヨ!今飲まないネ!

ガンバッテ!powerよ!

Japanese powerはどこデスネ!』




Japanese power

なんぞないわぃ




水休憩なし小走り撮影会は2時間に及んだ。




そして写真を撮る度に、本当に毎回


Happyデスカー!?』


と聞いてくる。





いやハッピーだけれども。

水くれや。





ハッサムが撮った写真は驚異の189枚。



そしてその写真の枚数はハッピー問答の回数に比例する。



途中で車に乗り換えて、



(車中でようやく給水が許されるので、

家族全員浴びるように飲む)



第3ピラミッド内部へと入ってみた。





中は急勾配でとにかく狭いため、体格が立派めの欧米の方々は息を切らしていた。



(下のおじさんがいる所がゴール)



その後はラクダに乗り、





スフィンクスを間近で見て終了。





スフィンクスから車へと戻る間に土産物市場のようなテントが並んでいるのだが、



『ママ、ココでは何も買わないで。

あまり良くない、高いダケヨ。


ママ!ドコ見てる!

ママは急いで歩くデスヨ!』



とハッピー問答ガイドのハッサムに言われ、

ママはそそくさと退散。





最後にランチを食べて終了。



エジプトの国民食“コシャリ”。





数種類の短いパスタにお米と豆類の上にトマトソースがかかっているもの。



そば飯のトマト版という感じだろうか。





お米やパスタに味はついていない。

上にかかっているトマトソースが味の全てであるが、トマトソースも肉などは入っていない非常にシンプルなもの。


“エジプトへ行ったらコシャリがおすすめ”
とネットにたくさん書かれていたので試してみたのであるが、

後ろ盾など何もないひよこよさんが忖度なしに言おう。



可もなく不可もなくだ



可もなく不可もなくのちょうど中央値、
いやもしかしたら若干の…ほんの若干の不可寄りかもしれない。




このランチでツアーが終了。



聞くところによると、ちゃんと申し込んだツアーガイドにも当たり外れがあるようである。


その点、常時ジョグ移動や一昔前の部活並みの水分補給ではあったものの、
ハッサムは一生分の家族写真を撮り、
日本語で話しかけてくれて無駄のない誠実なガイドさんであったと思う。


別れ際、ハッサムは“自分の名前入りのレビューを書いてくれ”と3分おき毎に言ってきた。


おそらく客からのレビューが彼の仕事を左右する、かなり大事なことの1つなのであろう。

だから“Happyデスカ”とことある毎に聞いてきたのかも知れない。


最後はハッピー問答ガイドからレビュー必須ガイドへと変貌したハッサム。


しかし変貌はあれど、素晴らしいガイドであったとひよこよさんは思う。

もしハッサムをご所望の方はご連絡ください。



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