ひよこよさんには行かねばならない所がある。
旧市街のクリスマスマーケットである。
前回は1ズロチ38円を惜しんでクリスマスマーケットへ行かなかったこともあり、今回は大枚散財よろしくでやってきた。
何を買おう。
特に“これを狙っている”というものはないのだが、心が揺れ動くものがあれば考えたい。
クリスマスマーケットのお店は下記の矢印一本道で開かれている。
さぁ、いざ参らん。
…ちょっと想像とちゃうな
こんなにも店側にも客側にも人がいないものなのか。
カトリック教徒が90%を占めるポーランド。
その首都、ワルシャワのクリスマスマーケットである。
もう少しインスタ通りであってほしいという欲が出てしまった。
ちなみにこちらがポーランド第2の都市、
クラクフのクリスマスマーケット。
ざわざわしてきた心を鎮めて、大枚散財の品物を探さねば。
“WINTER TEA”や“HOT CHOCOLATE”と書いてある。
ここは酒など飲めないひよこよさんが、クリスマスマーケット感を出すべくホットワインでも飲んでみようか。
飲めば一気に心が華やぐかもしれない。
しかし店員そのものがいないので買えない。
窓辺に積み重なっている硬いパンを買えば一気に心が華やぐだろうか。
が、こちらも店員がおらず買えない。
華やぎポイントを発見。
クリスマスらしい飴とチョコレートだが、
飴ひとつに800円はなかなか手が出せない。
大枚散財でも種類が違うのだ。
唯一ひよこよさんの心が揺れ動き始めたのはこのアルパカ100%のぬいぐるみである。
このふわふわ最上位の触り心地に心が揺れたものの、今この世で最も自分の生活に必要のない手乗りアルパカに4,000円は出せない。
大枚散財よろしく上等で歩いているが、悲しいかなそのあたりの分別はついている。
結果、何もなかった。
ひよこよさんは無表情で携帯を開くと、
行きのトラムの75分チケットが残り13分と表示が出た。
そしてまた1ズロチ38円を節約すべく、無表情のままクリスマスマーケットを猛ダッシュで去ったのであった。
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