“アペリティーボ”



今日はこの単語だけ覚えてブログページをお閉じください。



アペリティーボとは、イタリア語で“食前酒”を意味する。


が、お店によっては
“ドリンクを一杯ご注文で、並んでいるメニューが食べ放題!”
という、昨今のとんでもない円安時に大変ありがたいシステムをやっているのだ。


そしてそれを総称してアペリティーボという。


1日目の夕飯に訪れた街のイタリアンレストランは素晴らしく、
本場のパスタに舌鼓を打ったがお支払いは4万円弱だったのが非常に痛い。



ひよこよさんの家族はよく食べる。


鍋をやれば白菜は2玉で、野菜炒めはもやし4袋を消費する。
唐揚げだって2kg揚げる。


そんな家族なので円安は非常に厳しい。

そしてそれを救ったのがアペリティーボだった。


アペリティーボをやっているお店は限られているので、調べに調べて食べ放題の品数が豊富と噂のこちらへ行ってみた。



19時くらいに着くとご覧の大盛況。




しかしどうにか席数を増やしてくれたり、
退店後の掃除が素早かったりと意外にも回転は早い。




ひよこよさん家も10分ほどで席につけた。



まずは飲み物を前払いで支払い、

(ソフトドリンクもアペリティーボ対象)

支払いが終われば陳列してあるメニューを好きに取ることができる。



大体1人15€するかしないかくらいの価格であったと思われる。





サラダから生ハム、サンドイッチに炒め物、パスタやティラミスが所狭しと並ぶ。





しかも全てがとにかく美味しく、

出来立てのパスタやステーキなどは店員さんが席を回って取り分けてくれるという最高なスタイル。





ただしとんでもなく席は狭く、何度も人にぶつかりながら食べることになる。



まるで北欧のヴァイキングたちと共に食事をしているかのごとく、

10分に一度はグラスが割れる音が激しく聞こえてくるが、そんなことは気にしないという人にはうってつけの場所である。



まさに“安くて美味い”という店であった。




ちなみにひよこよさんはどうしても行きたいパニーニのお店があった。







イタリアでは主要都市に支店がある、

“All’Antico Vinaio”というお店である。



平日も休日も行列という噂を聞きつけ、

開店20分前に並び始めたがひよこよさん家の後ろにはすぐに行列が出来た。





テイクアウト専門店なので、座れるようなところはない。





注文すると、焼きたてのフォカッチャに切り立ての生ハムを挟んでくれる。





こちらでお値段10€(1,700円)。


どの店も大体パニーニは10〜15€する。



(焼きなすと生ハムとトリュフクリームのパニーニ)



しかしこれがとんでもなく中身がぎっしり入っており、食べきれない人もいるのだそうだ。


今回3店舗のパニーニ屋へ行ったのだが、断トツの満足度であった。




しかし今回の旅路で次男をとんでもなく喜ばせたものがあった。







フィレオフィッシュである。




帰りのミラノマルペンサ空港で立ち寄ったマクドナルドにそれはあった。



ポーランドのマクドナルドにはフィレオフィッシュがない。



日本でのマクドナルドでは常にフィレオフィッシュを食べていた次男が、

久しぶりのフィレオフィッシュに一心不乱にかぶりついていた。




『母ちゃん。

パンがね、すごくふわふわだよ。

美味しいね。すごく美味しいよ。』


と言いながらあまりに美味しそうに食べるので


『せっかくやからもう1個食べる?』


と聞くと嬉しそうにうなずいたので注文しに行った。



すると2個目のフィレオフィッシュは






バンズが下の部分と下の部分




あんなに『ふわふわだよ』と喜んでいたバンズが両方下の部分ということがあるのか。


他の誰かが今、上の部分と上の部分のフィレオフィッシュを食べているのだろうか。



『これでもいいんだ。

僕はすごく嬉しいよ。』


と頬張る次男の前髪をかき上げながら、

ひよこよさんはふと思った。





そういえばイタリアでピザ、

食べてへんやんけ…と。





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