ミラノ市街地までバスで1時間ほどの所に空港が2ヵ所ある。
ベルガモ•オーリオ•アル•セーリオ空港と
ミラノ•マルペンサ空港である。
赤地点→ベルガモ空港
青地点→マルペンサ空港
お花ちゃん→ミラノ市街地
今回は飛行機の発着時間の兼ね合いで、
往路をベルガモ•オーリオ•アル•セーリオ空港、
復路をミラノ•マルペンサ空港とした。
朝8時40分、ベルガモ空港へ到着。
ポーランドは欧州のシェンゲン協定に加盟しているため、シェンゲン加盟国への出入国審査が不要となる。
まず空港に到着して腰を抜かしたのはお手洗いシステムである。
どういうシステムで把握してるのか分からないが、トイレの前に待ち人の人数を確認することが出来る。
ちなみにミラノ•マルペンサ空港でも同様であった。
さて。
毎度のことであるがひよこよさんのブログは輝かしい栄え観光ブログではなく、あくまで豆鉄砲ブログである。
ちょいちょい発動した豆鉄砲ミラノ編にお付き合いください。
空港からミラノ中央駅行きのシャトルバスは事前にオンラインで予約しておいた。
“イタリアへ何度も来ている私たちがおすすめするバス会社!”
と日本人トラベラーさんがネットで紹介されていたTerravisionというバス会社である。
ひよこよさんはここに強い気持ちで言おう。
Terravisionはおくそさんであると。
おそらくほとんどのバス会社がそうであると思われるが、
オンラインチケットで事前に乗車時間を設定して予約しても飛行機が遅れたりと予定通りいかないことがあるため、
“予約日のみ乗車有効”というチケットになる。
なので、目の前にバスが来ても満杯だった場合は次のバスに乗れるのだ。
ひよこよさんたちは時間通りにバスの停留所に着いたが、上記の写真の通り行列で乗ることが出来なかった。
次回のバス出発時刻は30分後と案内が出ていたので、列に並んで待つことに。
30分が経ったがバスは来ない。
が、そんなことは海外であるならよく起こりうることであろう。
並んでいればいずれバスは来るのだ。
『道路からはみ出ないように並んでくれや』
と案内人が列を整える。
右にいる男性数名がバス会社、Terravisionの案内人である。
時刻を過ぎても案内が何ひとつないことに痺れを切らした人たちが、何度も案内人へと詳細を聞きに行ったが玉砕して帰ってきた。
バス会社はTerravisionだけではない。
バスロータリーにはいくつものミラノ市街地へのシャトルバスの会社が待機しており、
『ミラノ中央駅ー!』
と呼び込みをする声がひっきりなしに響いている。
そして他社のバスは次々に到着し、
どんどんと乗客をミラノ市街地へと運んでいくのだ。
間髪入れず繰り返される、
『ミラノ中央駅ー!』という呼び込みの声がさらにTerravision列を不穏な空気へと陥れる。
ひよこよさんの前に並んでいた人々が、
とうとうTerravisionの無案内に愛想が尽きてひとり、またひとりと離脱していく。
それがさらに不穏な空気の拍車をかけた。
しかしオンラインチケットは当日キャンセル不可なため、ひよこよさん一家は並び続ける他ない。
バス発車予定時刻から1時間が経った。
すでに行列は30mほど続いている。
次に来たバスに先頭から乗り続けたとしても、
最後尾の人たちは乗り切れないかもしれない。
一体彼らはいつのバスに乗れるのだろう。
『ちょっと長男、偵察に行ってくれや』
と痺れを切らしまくりのひよこよさんがインター歴2ヶ月の長男に言ってみると、
長男は迷いなく案内人のもとへ走って行った。
強靭過ぎるメンタルである。
そしてインター2ヶ月の能力で何をどうやって聞いたのか分からないが、
『とにかく並んで待ってろって言ってた』
と帰ってきた。
案内人の回答は分かりきっていた応答であるが、
長男の度胸は素晴らしい。
100点である。
そしてさらに30分が過ぎた頃、案内人のトランシーバーに動きがあった。
ついに1時間30分遅れでバスが到着したのだ。
列の先頭集団が荷物を持ち上げ、乗車に向け体勢を整え出す。
しかしバスはその先頭集団を過ぎ、後者列近くで停車した。
そしてバスの扉が開くと、
扉の近くにいた人からチケットを拝見して乗せ始めたのである。
なんてことだ。
先頭列から乗るのではないのか。
早い者勝ちの乗車に気づいた現場は大混乱である。
列に並んでいた人々は次々にチケットを頭上に掲げて押しながら雪崩れ込んでくる。
1番驚き焦っているのは前回のバスに乗れなかった先頭集団であろう。
彼らは1番遠くにいるのだ。
ひよこよさん一家は幸運かつ偶然にも、
ちょうど列の真ん中に並んでいたので子どもたちをひよこよさんが守り、チケットは夫に託した。
そして夫の
『4 people!!』
の声と共にチケットが案内人によってスキャンされたのである。
そして人々の隙間を縫い、無事にバスに乗車となった。
荷物はどうしたのかと夫に聞くと、
『案内人に「ここに置いておけ」と言われたから置いておくしかなかった』
とのこと。
荷物がちゃんと乗ったのか放置されたのかも分からない状態で出発。
もう祈る他ない。
先頭に最初から並んでいた人たちはどれほど乗れたのだろう。
案内人が4人もいて何も案内はなかった。
ちなみに帰りもTerravisionバスでマルペンサ空港へと向かう。
すぐに乗れないことを懸念して早めに乗車場所へ行き、意味はないかもしれないがちゃんと並んで待っていた。
するとバスが到着するや否や、またもや乗車順は無法地帯となった。
横から次々とチケットを持つ手が伸びてきて、
案内人がスキャンする。
そして夫がまたもや
『4people!!!』
と叫び、無事に席の確保と相成った。
乗車順が無法地帯なのはTerravisionだけではないのかもしれない。
が、他のバス会社は次々と到着するなかTerravisionは全く到着の気配すらなく、
案内もなかった点を考慮すると2度と予約しないであろう。
さぁ、雨の中のミラノ旅の始まりである。
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