スクールバスの運行も始まり、朝7時10分に出ていく。
スクールバスはアプリで現在位置が特定出来、
バス停の到着予定時刻が随時更新されるのだが、
これが全く信用ならない。
とにかく乗り遅れぬように、早め早めの行動が重視される。
アプリでの今朝のバス停への到着予定時刻は7時32分であったが、
実際に来た時刻は7時10分であった。
我が家のベランダからバスが来るのが見えるので、子どもたちに
『バス来とる来とる!!
走って!走れ!!』
とベランダから大声で叫ぶのが日常となった。
我がバス停から乗る子どもは5人なのだが、
今日は4人と1人少なかった。
アプリを信用して乗り遅れた子がいたようである。
乗り遅れたら即タクシー決定なので、
何が何でも乗り遅れてはならないのだ。
子どもたちは嫌がらずにインターへ通っている。
次男を特に心配していたのだが、
『今日は犬の動画を見たよ』
『今日はゲームして折り紙で遊んだよ』
と幼稚園かと思う授業内容のおかげで今のところ大丈夫そうである。
登校初日、ひよこよさんは子どもたちのリュックに入れたものがある。
ハイチュウである。
『ランチ後にクラスメイトに配りまくるんや。
Japanese Candyやで言うて。
ハイチュウでまず口から友だちになるんや。
みんなハイチュウの虜やで。』
と長男と次男にそれぞれ持たせた。
まずは日本のお菓子懐柔作戦である。
丸裸で行っても会話の突破口がないかもしれない子どもたちに、日本の菓子という秘密兵器を持たせた。
帰ってきた長男が
『母さん!
ハイチュウ一瞬でなくなったよ!』
と息巻いて帰ってきた。
そりゃそうだ。
だてに森永製菓も世界人気を意識して今年の2月から『ハイチュウ』から『HI-CHEW』と英語表記に変更したわけではない。
ハイチュウはもう世界のHI-CHEWなのだ。
次の日、ひよこよさんはまたリュックの中にあるものを入れていた。
日本唯一の合法パウダー、ハッピーターンだ。
日本が誇るべき、この異次元のマジックパウダーにクラスメイトは度肝を抜かれるに違いない。
その合法パウダーに、日本の米自慢•新潟の亀田製菓お手製のさくさくライスクラッカーが合わさっているのである。
本当は自分が食べたいが、
このための菓子類で引越し手荷物をぱんぱんにしてきたようなもの…惜しみなく子どもたちに捧げよう。
帰ってきた子どもたちは
『ハッピーターンすごかった…
とにかくすごかった…』
とリュックを空にして帰ってきた。
隣人への挨拶にしろ学校にしろ、
美味しいものがひとつあるだけで人は心を開いて仲良くなれるものである。
これで友だちの1人でも出来たら大満足この上ない。
1日中英語の授業を受けて、友だちを作る子どもたちを心から尊敬する。
少しでもその手伝いが出来るよう、ひよこよさんはまたリュックにお菓子を入れるのである。
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