鳥の話をしよう。




ひよこよさんは鳥が好きである。


幼い頃セキセイインコを飼っていたからかも知れないが、鳥の…鳩や小鳥の首からお腹にかけての丸いフォルムが大変好みなのだ。


『ひよこよさん』という名前も
半人前の『ひよこ』に、自分の名前を足して作られた名前である。


ワルシャワでぷらぷら歩いていると、鳥がよく落ち着いている。




道路の水たまりに腰を下ろす鳩。



同様に俊敏かつ警戒心が強い鳥の代表格のすずめも、水たまりに浸かって休んでいる様子も何度か見かけたことがある。



これらの腰下ろし鳥たちは結構近づいても逃げないのだ。



腰下ろし鳥はひよこよさんの癒しである。



おまりーと散歩している時に腰下ろし鳥に遭遇すると、おまりーが向かって行ってしまうことを懸念して抱っこしてから腰下ろし鳥の様子を見る。




今ひよこよさんの家の近所に、よくいる腰下ろし鳥の鳩がいる。






この2羽はつがいと思われる。

常にお互いの羽を手入れし、寄り添っているのだ。


何とも微笑ましい…としばらく眺めていると、
茶色の鳩の片足が不自由であることが分かった。


足首まではあるが、指はない。


怪我は治ってはいるが、よく駅にいるサラリーマン鳩のようにはスムーズかつクイックには進めないのだ。




その足を気遣うように黒い鳩は寄り添っていた。



その様子を見ていたひよこよさんはとんでもなく感情が揺さぶられてしまった。



ひよこよさんはすぐ動物に感情移入する。



狩りがずっと成功出来ていないチーター母子の特集を見れば全力で応援し、

またその逆に肉食獣から逃げるインパラの子どもたちの話となれば手に汗を握り応援する。



どちらの視点から見るかの話なのであるが、

今は鳩の話をしよう。



それから家の近所をぷらぷらする時は2羽がいるか意識をするようになった。



そしてその2羽にごっつい感情移入したひよこよさんは名前をつけた。




福子と福夫である。




どちらが妻かは分からないが、

何となく茶色の鳩を妻として福子とした。


そして文字通りその厚い鳩胸で福子に寄り添うのが漆黒の鳩、福夫である。




幸福に暮らしてほしいという、ただそれだけの願いが込められた名前である。




今日もぷらぷら散歩した帰り道に福子と福夫と会った。





今日も福子と福夫は食を共にしていた。


福子は足の指がないものの、歩く時は足を着いて歩く。


その近くで福夫も食事をしていた。




ウラジオストクやモスクワでは結構道端で鳩の残念な姿を見かけた。


野犬にでも襲われてしまったのかもしれない。

何故かモスクワ動物園の中でもその姿を見かけたこともある。

『動物園の中で一体何者が鳩を…』

と衝撃を受けたことを覚えている。



まだポーランドではその様子を見かけてはいないが、福子と福夫の安寧を祈らざるをえない。



福子よ、幸せにあれ。




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