ひよこよさんの家からほど近くに公園がある。






夏のこの時期はみな日焼けに勤しんでいる。


ロシアでは日焼けした肌はステータスであった。

冬が長い地域での小麦色の肌は、夏を満喫した証なのである。



ほぼ裸同然の姿で寝転ぶ人たち。

上半身裸で草むらバレーを楽しむ若者や、家族や友人とバーベキューをして夏を楽しんでいるのだ。



この公園にはそれは大きな池があり、

水中生物が好きな次男のお気に入りの場所となっている。





魚などはいないが、次男曰くヤゴ的なものがいるらしい。

次男はこの池の虜になった。



この公園の池は藻だらけではあるものの、入ってよいとされている。





深さは足首ちょいほどで、小さい子どもも楽しい仕様なのだ。



一応『犬は控えて』的な看板もあるが、

そんなことはおかまいなしにたくさんの犬が水浴びを楽しんでいる姿をよく見かける。





そして散歩で乾いた喉を潤す、犬たちのドリンクバーでもあるのだ。






『足を入れたい。』


と次男が言った。



足を入れて語り合う人々もたくさんいて、

次男も真似をしたくなったのだろう。



『ええよ。

靴脱いで足湯みたいにぽちゃぽちゃしい。

母ちゃんこの椅子の所におるからな。』



と近くに座り、たちまちおまりーを可愛がる大勢に入った。





『母ちゃーん』


と時折ひよこよさんを呼ぶので、次男の方へ手を振る。




次男は2年前から『ママ』から『母ちゃん』へ呼び方を変えた。


ちなみに長男は『母さん』である。




『お母さん』でも勿論いいのだが、

成人したあとに『お』が付いていると外で呼ぶ際に少し小っ恥ずかしくなってしまうのではないか…

というひよこよさんの勝手な自論である。



そして

長男は『母さん』を、

次男は『母ちゃん』を自ら選び、その呼び方にしている。





『母ちゃーん』


とまた次男に呼ばれ、おまりーから次男に目を向けた。







次男よ





それはもう足湯ではない。




そこまではポーランド人も入ってない。



家族の誰よりも夏を満喫しているようでよかった。

今度は水着を持ってこようと固く誓うひよこよさんであった。



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