たまにはひよこよさんが何をしているか書こう。


ひよこよさんの生活の軸は料理である。
家族の健康を支えるべく、出来る限りのことはしたいという心意気は少なからず持っているのだ。


休日のランチは出掛け先で食べることが多いが、
夕飯は100%自炊であると言ってもいい。



スーパーへ買い物へ行こう。




ロシアの時と変わらず、肉や魚は大きい。


購入したのは豚の肩肉2kgと




タラ500g。





ロシア同様ポーランドも肉類の薄切りは皆無と踏んだ方がいいので、必須なるはスライサーである。




これをポーランドに到着した当日すぐに買いに行った。

スライサーはひよこよさんの駐在生活において絶対に欠かせない相棒である。


薄切りの豚肉があるのとないのでは料理の幅がまるで違う。
炒めものだって豚汁だって豚しゃぶだって出来る薄切り肉は正義の味方なのだ。


早速組み立ててスライスしよう。




肉はある程度のブロックに切ったものを一度冷凍し、スライスする時は冷凍庫から出して20分ほど放置してから切ると切りやすい。


スタートボタンを押して、
肉屋ひよこよポーランド店の開店である。




この上の丸ボタンをぽちぽちするが、動かない。

『スライサーなんぞの説明書なんていらんやろ』
とゴミ箱に即捨てた説明書を拾って読んでみる。


どうやら丸ボタンと、その下にある横楕円形のボタンを同時押しで起動らしい。

その2つのボタンを押したら動いた。


『よしよしええやん』

と肉を用意しようとボタンから手を離すとスライサーは停止した。


『ん?』

とまたボタンを同時に押して起動。
指を離したら停止。



指でずっと押してなければいけない系のやつだ。



スライス中、左手は常にボタン2つと仲良しこよしさんなのである。


2つの手のうち1つを使えないことは結構厄介案件なのであるが、スライサーを腹に押し当ててカンナの要領でスライスする。





肉がべろんと出るので出口付近のラップは必須である。

カチカチに凍った肉は右手の体温をみるみる奪いにかかるので急ぐ。





きれいに出来た。



ちなみに即捨てた説明書を何の気なしに見てみると、




『3分動かしたら10分休ませてやってくれや』

と非常に舐めたことが記載されていた。



休ませずに次は牛タンを切ろう。





ウラジオストクで牛タンをさばいた話




前回の駐在で数えきれないほどの牛タンを捌いてきたひよこよさん。

ワルシャワでも見かけたらすぐに買う。





右上のタン元が焼肉用、

右下のタン中から先が煮込み用、

タン芯は薄く切って炒め用である。


ひよこよさんはとてもぶきっちょなので、生のままだと皮を上手く削ぐことが出来ない。


なのでタンも皮付きのまま一度冷凍して、

スライサーで上手く動かしながら薄く皮を取り除いてから肉を切る。





…ええやん。


ワルシャワ到着3日目にして牛タンなんかさばいちゃって、ひよこよさんたらええ嫁やん。




夫に褒めてもらいたい。


もう朝からソファの上でおまりーの腹をなでながら、一日中Netflix昼寝ぐうの嫁ではないのだ。




仕事から帰ってきた夫に


『嫁はワルシャワ来てから

航空便もひとりで荷解きして、

やいやい騒ぐ子どもたちを連れてトラムに乗って買い物も行って、

昼も夜も慣れない食材で料理して家族をお腹いっぱい食べさせて、

豚肉と牛タンをスライサーでさばいたんや。


どうや、100点の嫁やと思わんか。』


とまくしたてた。



すると夫は言った。



『何言ってんだ、100点以上だよ!

101点だ!』





101点だった。




101点の嫁は明日も食材を探しにどこかへ行く。




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