今回は話を戻してスーパー談義【Auchan(アシャン)】の話。
Auchanをアシャンと呼ぶ人もいるし、
アシャーンと伸ばして呼ぶ人もいる。
そのどちらの人も大いに大歓迎の食品日用品、ペットに車用品何でもござれのハイパーストア、Auchan。
今回はワルシャワの家近所を自転車で乗り回そうと思っているひよこよさん、
1番安い自転車が1.899ズロチ(約72,000円)であることを知り腰を抜かす。
自転車の値段に腰と魂を抜かれたが、
気を取り直してアジアコーナーへ。
お醤油の種類だけが豊富であるが、
下の方に李錦記のオイスターソース。
1年は困らない、乾燥キクラゲ500g。
乾燥ポルチーニ茸も豊富。
ちなみにポルチーニはポーランドが産地として有名。
いつの『新』だか分からないけど『新漬』の1本たくあん。
何故かたくあんはスーパーのアジアコーナーに結構な確率で置いてある。
モスクワ時代もお世話になったし、何も気にしなければ美味しいたくあん。
ひよこよさんは気にしないで食べる。
天ぷら粉もパン粉もある。
気になったのはこちらのお粉、『水磨糯米粉』。
水磨糯米粉という名前に馴染みがなく、調べてみたところ『もちもちの米粉』とのこと。
つまりは白玉粉である。
みたらし団子やあんころ餅が大好物のひよこよさん大歓喜。
…話は逸れるがあんこの話をしよう。
おそらく、長きに渡って読んでくださっている仏のような読者さんも離れてしまうかもしれない狂気の話である。
ひよこよさんはあんこが大好きである。
お赤飯はそうでもないから小豆が好き、というわけではない。
が、あんことなっては別なのだ。
モスクワ時代、なかなか日本へ一時帰国出来ていない時の話である。
色々疲れがたまっていたのかもしれない。
栄養ドリンクとかそういうものでは解消出来ない、とにかく体が和の甘いものを欲していた。
だがあんこなどあるわけがない。
あるのはバタークリームやチョコレートだ。
次男を寝かしつけたベッドでころころしながら、夜中ずっとあんこのことが頭から離れなかった。
食べたくて食べたくて仕方ない。
あんこを思いながら、布団の中でちょっとすすり泣いた。
そしてひよこよさんは、
YouTubeでどこかの老舗店の匠がこさえるお饅頭の動画を見ながら自分のこぶしをかじる素振りをした。
…エア手饅頭である。
今、自分が出来うる限りの…
いやそれ以上の想像力であんこの味を引き出し、エア手饅頭を味わった。
…ちょうどその時、会社から帰ってきてただいまを言おうとした夫がその姿の一部始終を見ていたらしい。
そして
『とうとう妻の気が触れた』
と思ったとのこと。
これが今でも語り継がれるエア手饅頭事変である。
そして今回、ひよこよさんは2キロの粒あんを引越し荷物に入れた。
何よりも大事な荷物である。
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