ぽよよん女医の手にあるサングラスとアウディの輪に戦々恐々するひよこよさん。
(前回の話はこちら)
「これ(アウディの輪)、本当に必要なんですかいのぅ…。
出来ればしとうないんや…。」
と弱々しくぽよよん女医に話し合いを試みる。
「え?したくないん?
…そうやねぇ。ちょっと待ってな。」
とぽよよん女医は歯科助手のお嬢さんと相談し始めた。
とりあえずひよこよさんはサングラスを装着し、従順であるという姿勢を見せる。
アウディの輪を装着したくない。
見て、ぽよよん女医。
何も言われずしてひよこよさんはサングラスをして待っている。
私は従順です。
どうかアウディの輪だけは…。
話し合いの結果、
「あかんわ。装着してや。」
と宣告された。
終了。
有無を言わさずアウディの輪を口に押し込み、歯石取りが始まった。
まずはよく分からんピンク色のワセリンみたいなものをとにかく上下の歯茎に塗りたくる。
とにかく塗りたくる。
塗りたくったら歯石取り開始。
と、同時に顔に勢いよくかかる水しぶき。
…え?
顔びしょびしょやけど。
ものすごい勢いで顔びしょびしょやけど。
明らかに前髪まで濡れてるけど。
なんで水かけるん。
歯科助手のお嬢さんが必死にティッシュを顔に置いてくれるけど、そのティッシュもびしょびしょやけど。
びしょびしょティッシュが顔に張り付いて息も絶え絶えやけど。
え?
そもそもなんで歯石取りでこんなに水が顔にかかるん?
ケルヒャー?
ケルヒャーで歯石取ってるんか?
「終わったで。」
というぽよよん女医の言葉と同時に水は止められた。
シャワー浴びたんかというくらいに全身びっしょりの自分を鏡で見てると、
「歯、さっぱりしたやろ。ほな、さよなら。」
と笑顔でぽよよん女医が言った。
「ええ、全身さっぱりですわ…。」
と言いたいのを堪えながら診察室をあとにしたひよこよさんであった。
よろしくおねしゃす。
**いつも読んでいただき、ありがとうございます。
皆さんからのいいね!やコメント、フォロー登録などなどがとても励みになっております。
何故ケルヒャー並みの水圧水量で水をかける必要があったのか。
でもそのケルヒャーのおかげでアウディの輪に意識がいかず…。
しかも水がクッションになったのか、口内炎は2つのみ!
さんきゅうケルヒャー!!
これからもよろしくおねしゃす。**