子どもたちの水着がサイズアウトした。



今年の水着を物色していると、大体サメ柄かボーダーか貝殻ヤシの木柄となる。


ひよこよさんは変な柄が好きである。
『こんなん誰が履くねん。』
みたいな水着を我が子に履かせたい性分なのだ。


変な柄といっても、我が子にマッチした柄でないといけない。
柄だけ先行してはならないのだ。
我が子と柄、うまく調和していなければ意味がない。
人類の進歩と調和…EXPO70も納得の融合でなければ。


しかし悲しいかな長男は色々と成長し、
柄を拒否してくることも出てきた。

以前、日本へ帰った際に
『これは…!!』
とひよこよさんの心に直撃したストレッチパンツがあった。
おにぎりとタコさんウインナー柄である。


(魚の醤油差しもあり、日本を感じる至極の1着。)


が、いざ履かせようとすると当時5歳の長男が

「ぼくこれ、恥ずかしいよ。」

と言ってきた。


なんと…そこまで成長していたのか長男よ。
長男の格好を好きにいじる時代は終わったのだと痛感した出来事であった。



残されたのは次男。
彼は4歳だがまだいじれる。
まだいける。


いじりたい。
『これだ』という変な柄の水着を着せたい。
おちょんちょんの次男に相応しい、ポップな、明るい印象だけど変な柄の水着を。


そんな思いで店舗を巡った。
『おや、これは…』
と思ったものもあったが値段は999ルーブル(約1700円)。

『おや、これは…』レベルで1700円は出せない。

『これは!!』レベルで1000円以内が理想なのだ。


そして巡って7店舗目。
「うおぉぉ…」
と思わず声を漏らして喜んだほどの柄を見つけた。




蟹。
目がきらきらの、蟹。




次男に相応しい。
間違いなく次男と調和するだろう。

お値段399ルーブル(約650円)。


即決レジへ。


妥協せずに大満足で買う買い物の清々しさよ。
喜んでカードを切ろうぞ。


…その後、プリスクールから帰ってきた次男に蟹の水着を見せると、

『ままぁ、これ、はずかしいんじゃない?』

と返ってきた。




「…え?」


まさかの予想外の反応に、大慌てで

「いや、これめっちゃかっこええよ。
蟹がたくさんおるやん。
次男蟹好きやん。
好きな蟹がこんなにおんねんで。
めっちゃええやん。
しかも見て。
蟹めっちゃ笑っとるやん。
めっちゃ楽しそうやん。
蟹もきっと次男とプール入んのめっちゃ楽しみにしてるんちゃうか。
だから笑っとんねん。
蟹たちもたまらんやろな。
次男と一緒にプール行けるねんで。
うわー見たいわー。
次男とプールに入ってめっちゃ楽しそうにしてる蟹、ママ見たいわー。」

とまくしたてた。


次男は一言、

「しょうかな…。(そうかな。)」

とだけ残し、去っていた。




…危ねぇ。


今年の次男は蟹で攻める。



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次男の成長を感じざるをえなかった、蟹の水着…。
それにしても危なかった…。

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