去年も書いたが、5月9日はロシアの戦勝記念日であった。
この祝日は1945年のナチス・ドイツに対する勝利を祝うもので、ロシア人にとって5月9日は新年以上に特別な意味を持っている。
この勝利は膨大な犠牲…ソ連の兵士と民間人の犠牲者は2600万人以上という膨大な犠牲者によってもたらされたからである。
第2次世界大戦のソ連の犠牲者は、アメリカやイギリスの20倍も多かったという。
その犠牲者に対し、感謝と尊敬の念を表すのがこの戦勝記念日なのである。
С Днём Победы、『勝利おめでとう』という言葉が街々で聞こえてくる。
ひよこよさん家も今年は1905年通りを走る軍事パレードを見に行った。
通りは閉鎖され、11時頃になるとパレードが開始。
THE戦車なるものが続々と、数え切れないほど通っていく。
『一体何をお運びで…』
と思うような大きな軍事車。
人々は歓喜の声を上げながら、兵士に声援を送る。
兵士も戦車に乗りながらiPhoneで写真を撮っていた。
少しであるが、撮ってきた動画をどうぞ。
戦車のキャタピラが道路のアスファルトを削り、粉塵が舞い上がる。
勝利した国と敗戦した国。
これだけの『現役感』を目の前にして、去年と同じで色々思うところはある。
少し前にげにげにーが、
「私たちはまだ戦争をしていマス。
大きな国土ゆえに、たくさんの国と面していて昔からから今も争いが絶えナイのです。
…島国である日本が、羨ましいデス。」
と言っていた。
誰しもが戦争は望んでいないだろう。
が、現実はそうはいかない国もある。
色々と考えさせられるのが、この戦勝記念日である。
よろしくおねしゃす。