「やぁひよこよ。
元気でやってるのか。」
ウラジオストク在住のおじさん(49歳)から返ってきた。
4月30日。
そう、この日はおじさんの誕生日である。
が、時差でウラジオストクは先に5月1日を迎えてしまった。
『お誕生日おめでとう!』
とおじさんに急いで送った。
ちなみにロシア人に早めの誕生日祝いはNGとされている。
必ず誕生日当日か、その後にお祝いするがよし。
なので多少の遅れはセーフである。
「やぁ、ひよこよ。
久しぶりじゃないか。
覚えていてくれて嬉しいよ。
…が、こちらは朝の5時でね。
まだ起きてなかったんだが…うん、それでも嬉しいよ。」
自分は夜中の2時に熱々写真大量に送りつけてくるのに。
「こっちはみんな変わらず元気でやっている。
息子のパロースランは来月、ついに徴兵の任期を終えるんだ。」
「トーニャとも相変わらずだ。」
「犬小屋はおしゃれにした。」
「猫はいつだって可愛い。」
おじさんがこのような写真をくれる度に、
ひよこよさんは
「パロースラン、ますますおじさんに似てきたなー!」
とか
「わぁ!トーニャもペーチャも相変わらず可愛いな。」
とか
「ゲラーの小屋、色鮮やかになったな。」
とか諸々のコメントをする。
それでは我もとここ最近のひよこよさんの一番の写真や子どもたちの写真を送るのだが、
おじさんから返ってくるのはいつだって
「👍」
だけである。
なんやねん。
愛車はたまに動かなくなるトヨタのハイエース、文武両道の優秀な息子を持ち、裁判所勤めの優秀な彼女とその息子、
ウラジオストクの過酷な冬を乗り越えるサバイバルに長けた犬と暖かな家でぬくぬくと過ごす猫に囲まれた49歳のおじさん…
健やかな一年となりますように。
誕生日おめでとう。
よろしくおねしゃす。