翌日のサンクトペテルブルグは期待を裏切らないどん曇りどころか、吹雪であった。




雪の風速9mは辛い。


なぜ。
なぜひよこよさんはこの旅のためにいそいそとトレンチコートを新調したのか。
いつも着てるコートが正解ではないか。


しかし今日はエルミタージュ美術館に行くと決めてある。
むしろそのためにサンクトペテルブルグまで来たのだ。


『インターネットでチケットを事前に買っておくと、通常の入り口とは違う、専用の入り口から入れるから絶対に買っておいた方がいい。』

という先人の知恵をいただき、事前に買っておいたのだ。





めっちゃ並ぶ。


…これが連休の威力。
開館30分前に来たのに、入場まで1時間半並ぶ。


これがもう寒い。
寒すぎてまずい。


気を確かに持たねば、トレンチコートに春用ニットのひよこよさんは危うい。

歯をがちがち鳴らし、神田川並みに小さな石鹸をカタカタ鳴らすほどに震えながら、
途中割り込みをしてくる人に怒号を飛ばす人に揉みくちゃにされながら入場。




エルミタージュ!




ちなみに入場してすぐの辺りに日本語の解説音声をレンタル出来る。
(500ルーブル、デポジットにパスポート)




これを借りないとツアーでなく個人で行くと見ても何のこっちゃのものがたくさんなので、借りるが必須。


ひよこよさんが1番長く見ていたのは、
エカテリーナ2世の肖像画。




美しかった。

絵画や所蔵品を合わせると300万点にもなるエルミタージュ美術館。


絵画にも美術にも詳しくないひよこよさんが気になった絵を、ここで少しご紹介。


【赤ちゃんが可愛い絵】


真ん中の子に目がいきがちだけど、向かって左のおしりが可愛い。
絵上手いなー。


【赤ちゃんの寝顔が可愛い絵】


寝顔がほんとに赤ちゃんの顔。
お腹も可愛い。
絵上手いなー。


【ケンタウロスと戦う絵】


これは端的に言うと、
真ん中の青い服の女性の結婚式にケンタウロス一族を招待したら、花嫁の美しさにケンタウロスが惚れて
『この花嫁!いただいたり!』
と戦を仕掛け、結婚式をめちゃくちゃにしている絵。
花嫁の後ろに花婿がおり、ナイフを手に持っている。
空には
『へいケンタウロス!やめーい!』
と怒る神々。
ちなみにケンタウロスが負ける。
絵、上手いなー。


【ヘラクレスの絵】


何故か裸のヘラクレス。

端的に言うと、
神々の国に里帰りしたヘラクレスを待っていたのは2人の美女。
向かって右の女性は
「へいヘラクレス。私と快楽しようや。」
と薔薇を持ち、片乳ぽろんしながら誘い、
向かって左の女性は
「どないする?左の方の建物で修行でもする?
足元で天使ちゃんが皮と棍棒担いでスタンバイしとるけど。」
とヘルメットをかぶり、左手で修行場を指差して修行させる気満々で問いかける。

結局、裸だけど真面目なヘラクレスは修行をし、天使ちゃんが担いでる棍棒で三ツ頭のケルベロスをやっつけることになる。
絵、上手いなー。


【とにかくいっぱい男性が見られる間】


「お土産でこういうチョコあるよねー」
と思いながら見ていると自然に自分の好みの人を探してまう悲しき性。
絵、上手いなー。


日本語の音声解説があると、こんな風に楽しめます。



ちなみにインターネットでチケットを購入していない人の行列↓



えげつないが過ぎる。
インターネットチケット必須なり。


4時間ほどエルミタージュ美術館を堪能し、美術館を出た瞬間、

「これ服全部持ってかれるんちゃうか!
さっきのヘラクレス状態やないか!」

と服を守るため思わずしゃがみこむくらいの突風がひよこよさんを襲う。


しかしその突風が過ぎると…




エルミタージュ!!


青空!

「こりゃあかん!
すぐに写真を頼まねば!」

と撮ってくれる人を探していると




速攻でどん曇り。


一瞬の青空ありがとう、ヘラクレス。



よろしくおねしゃす。


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あっという間に過ぎた4時間。
聖書に関しての絵がたくさんなので、もっと勉強してから来れば良かったと思いました。

ってちょっと待って!
フォロワーさんが100人になってる!!
ありがとうございます!!!
うわぁ!ありがとうございます!!

これからもよろしくおねしゃす!!**