日本からモスクワへ帰ってきた。
日本への帰国の日、目の前に迫る束の間の休日に血湧き肉躍りながらすっぴんで家を出ると、
指先なし手袋おじさんがひよこよさんを見るなり
「おぅっ…。」
と漏らした。
そのあとすぐに、
「いや、大丈夫だ。
全部…うん、全部大丈夫だ。」
と動揺の笑顔を見せながら、スーツケースを車へと積み込んだ。
ひよこよさんのすっぴんとは一体。
空港に着いたら着いたで、
謎の機体チェンジにより3時間の遅延。
23時頃にシェレメチェボ空港を飛び立ち、子どもたちと即寝よろしくで目を閉じていると…。
深夜1時に、
「機内食、いかがすか。」
とCAさんに肩をさすられ起こされる。
わしゃ寝とんじゃい。
待ちに待った成田に舞い降りたと浮かれれば、容赦なく立ちはだかる花粉の洗礼。
眠気なのか花粉なのか分からないしょぼしょぼの顔のまま、
子どもたちの歯科健診へ行き、自分の髪を30cm切り倒し、食料品を買い漁る。
スーパーで眼光鋭く歩いているのは、
初めて姑に手料理を振る舞う新妻か万引きGメンか駐在妻くらいなものだろう。
1週間ほどの滞在であったが、夫の両親にも自身の両親にも甘えに甘え、子どもたちも液状化するかと思うほどに甘えていた。
ありがたい。
本当にありがとう。
スーツケースに重量ぎりぎりまで荷物を詰め込み、
子ども以上にひよこよさんが泣きながら出国審査を終えて、
また10時間かけてモスクワへと戻ってきた。
空の冷蔵庫を埋めるべく、家から近いモールへと出かけた今日、
開店して間もない時間だというのに、
店員の3/4が店の外で携帯をいじるという光景。
ロシアやな
さてと。
愛すべき豆鉄砲な生活もまた一興。
これはこれで、存分に楽しもうではないか。
よろしくおねしゃす。
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子どもたちが信じられないほどまぐろの虜となっていました。
美味しいよね、まぐろ。
これからもよろしくおねしゃす。**