「待ってたで、お嬢ちゃん。」
昨日と同じ笑顔で風船屋さんの太っちょお姉さんはひよこよさんを迎え入れてくれた。
「風船、出来とる?」
というこちらの問いに大きく頷くと、奥から風船を持ってきてくれた。
この量は結構な…。
彼女の素晴らしい対応に感謝して日本のお菓子を渡すと、
『え!嘘やん!すぐ食べるわ!』
とさらに素晴らしいリアクションをして見送ってくれた。
金曜はげにげにーの休みの日である。
金曜の運転手さんは指先のないグローブを年中無休ではめて運転をしている、
『指先なし手袋おじさん』である。
50歳を過ぎた指先なし手袋おじさんはげにげにーほどは話さない人なのであるが、
子どもたちをとても可愛がってくれていてありがたい。
げにげにーはひよこよさんが今日この風船屋さんに行くことを伝え、
指先なし手袋おじさんにきちんと住所を伝えていてくれていた。
げにげにーに抜かりなし。
風船を持ったひよこよさんを見て、明らかに指先なし手袋おじさんは引いていた。
『…こら入らねえかもしれねえな。』
指先なし手袋おじさんがぐいぐい押し込む。
ちなみに車の右側がべっこりへっこんでいるのは、先日指先なし手袋おじさんがバックで思い切り石垣にぶつけたからである。
「このピンクの『6』がでかすぎんだ!
よし今だ!閉めてくだせえ!」
ぎりぎりで押し込み、ぎりぎりで閉まった。
「後ろが全く見えねえな!」
後ろが見えていようがいまいがぶつけた過去を持つ指先なし手袋おじさんであるがゆえ、ひやひやするのはひよこよさんの方である。
明日はいよいよ誕生日。
笑顔あふれた日にしてあげたいと心から思う。
よろしくおねしゃす。
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今夜な夜なバースデーケーキを作っていたのですが、生クリームが立たない…。
今夜な夜なバースデーケーキを作っていたのですが、生クリームが立たない…。
冷やして冷やして冷やしまくってもゆるゆる…ロシアってやつぁよぅ!!
これからもよろしくおねしゃす。**

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