「ひよこよサン、すみまセン。
明日は僕の誕生日なのデ休みます。」




げにげにー(ロシア人、この度39歳)が言った。





8月20日はげにげにーの誕生日であった。


ロシア人が自分の誕生日に仕事を休むのは珍しいことではない。
何歳になってもお祝いはお祝いなのであり、休むべきものなのである。



「あ、休むんね。
おっけー了解。お誕生日おめでとう。
良いバースデーを!」


そう言って笑顔で別れた。

お菓子好きなげにげにーに日本のお菓子を詰め合わせて贈ろうかと思っていたのだが、お休みなのであれば仕方がない。
次回渡そう…そう思っていたのだが。



それから姿を見ていない。




そしてげにげにーの代理としてピンチヒッターの運転手さんが代わる代わるやってくる。

ひとりひとりと自己紹介をし、連絡先を交換するのだが、
初対面ではなかなか呼吸が合わないこともあった。


少し話は逸れるが、ヨーロッパでは連絡ツールとして『whatsapp』というアプリが主流である。
whatsappを使っているドライバーさんの番号を入力すれば、自動的に繋がるシステム。


…LINEでもFacebookでも、日本人は自分のアイコンを堂々と自分の写真にしてある人は少ない。

大体がペットや子ども、やれラテアートや旅行時の海をバックに自分の後ろ姿などであろう。


ひよこよさんとて例に漏れずwhatsappのアイコンは猛吹雪に耐える犬のおまりーである。





が、ロシア人は違う。

ほぼ100%自分の姿のアイコンなのである。

自撮りのもの、
かっこいい車の前での撮影(ただし自分の車ではない)、
モデルのようにガチでキメた写真…
色々あるが、自分の写真をアイコンとしている。


そしてそれが実際に番号を交換し、
いざwhatsappを送ろうとする時に大変ありがたいのだ。


アイコンは大事だと分かっていながらも、
なかなか自分の姿を登録出来ないでいる。



…こないだ新たなドライバーさんと番号を交換し、いざ連絡をしようとアイコンを探した。

そして見つけたのが…





これまたどえらいアイコン来たな。



ひよこよさんに必要なのは潔さなのかもしれない。


よろしくおねしゃす。


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彼は休日にモスクワから300キロほど離れた場所でハンターをしているとのこと。
とても優しい人でした。


これからもよろしくおねしゃす。**

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