モスクワ在住の方ならご存知のスーパー、
『АЗБУКА ВКУСА』。
(アズブカフクーサ)
スーパーの中ではちょいと高級の部類
(日本でいう成城石井的な)のこのスーパーは、モスクワの至るところに存在する。
ひよこよさんも近所にあるのでよく買いに行く。
それはもうお肉コーナーのぽっちゃりロシア人店員さんと
『うぇーい』
と挨拶するくらいの頻度である。
その近所のアズブカをいつも通りぷらぷらしていると、体と心に衝撃が走った。
寿司コーナー出来とる。
思わずお肉コーナーに戻って馴染みの店員さんに
「寿司あるけど!」
と言いに行く。
ひよこよさんはお寿司が一番好きである。
死ぬ直前に口にお寿司を突っ込んで欲しいほどお寿司が好きなのだ。
そもそも。
そもそもそも。
ロシアは寿司=ロールである。
ロールとは、クリームチーズやアボカド、きゅうりをサーモンやとびっこで巻く…
例のカルフォルニアロールみたいなものである。
ロールの種類は数え切れないほど存在し、
『寿司といえばロール』という意識をロシア人に植えつけてきた。
もう寿司というか、sushiであって寿司ではない。
しかしひよこよさんは特異体質のため、
モスクワに来てからはsushiロールを受け入れこよなく愛して食べてきた。
チーズを巻こうが、
チーズを巻こうが、
とにかくチーズを巻こうが
自ら望んで食べてきた。
sushiに魂を売ったと言ってもいい。
…が、アズブカフクーサ店内の『握りあります』看板を見て体に雷が走った。
何がロールやねん。
魂返せ。
『サーモンください。』
前のめりに言うと、店員さんがその場で握ってくれた。
握りたてを買えるならそちらのがいい。
パッキングされたものはロール中心。
緑は海藻。
ひよこよさんも魂を売った頃は食べていた。
「へいお待ち。」
と言われて世間体を気にしてクールに笑受け取ったものの、
ひよこよさんはその場で歓喜のコサックダンスを披露したいほどテンションが上がっていた。
寿司やん。
べらぼうに脂のってる。
美味しいんよ。
もう美味しいんよ。
とにかくもう美味しいんよ。
お寿司がもうとにかく美味しいんよ。
涙出たわ。
お値段540ルーブル(約1000円)。
6貫で1000円。
モスクワでこんなに脂がのったサーモン寿司が6貫で1000円。
金額は人それぞれ思いが違うが、
ひよこよさんはこのお寿司に関しては安いと感じた。
だってsushiじゃないから。
寿司だから。
塩漬けされてないから。
寿司だから。
ロールじゃないから。
寿司だから。
お寿司のある『АЗБУКА ВКУСА』
住所: Khoroshevskoye Shosse, д. 52, корп. 1, Moskva, 123007
(Хорошоモールの前の通りを挟んだあたり)
↓レシートにロシア語の住所あるので貼っときます。
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ちなみに
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