『なんかロシア語が通じんな。』



ひよこよさんは思っていた。



ウラジオストクでおじさん(ロシア人48歳)と長男のプリスクール担任のM先生とどうにかやってきた1年。


そのロシア語を携えてモスクワへやってきて3か月。



なんか違う。


げにげにー(ロシア人38歳)の話が分からない時がある。



広すぎるスーパーで卵の売り場を店員さんに聞いた時も
『え?なんや?』
みたいな顔をされた。


そしてニワトリの真似をして卵を産み、それを割るというジェスチャーをしてようやく伝わった。


卵ひとつに32歳の渾身のニワトリジェスチャーである。



ウラジオストクの時、

『日本はとても小さな国やけど、場所によっては全く分からないほど言葉がちがうんよ。
ロシアは広い国やけど、言葉ってどうなん?』

とおじさんに聞いてみたことがあった。



すると、おじさんは

『ねぇな。』

の一言であった。



げにげにーにも先日、同様に聞いてみた。


「ひよこよサン、もちろんありマスよ。
大元の言語は同じようなモノです。

ただ地方となると多少変わりますネ。
例えば…『что (シトー):“なに”の意』の読み方が『что (ショー)』になったりデス。
でも意味は同ジ。」



おじさんよ、あるやんけ。



日本の国土の45倍のロシア。
ロシアの45分の1の日本。


そう考えると、日本の国土の大きさで存在する方言の量はえげつないのではないか。



『ロシアにゴリゴリの方言がなくてよかった』
と前向きにとらえるひよこよさんである。



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