長男(5歳)は、純粋である。


親のひよこよさんが言うのもアレなのであるが、スレていないのだ。

プリスクールなどで何を言っているのか分からない生活をしてきたから、全く悪意を知らずしてここまで来た。



どこで覚えてきたのか、寝る前に必ずひよこよさんに向かって、
『あなたは僕の太陽よ。』
と言ってくる長男は、一体誰に似たのだろう。


長男に関して間違いないことは、 とりあえず小さいものや可愛いものが好き…ということである。

小さな動物や物などが活躍する話などには目がない。

以前お話した長男と『ぴぃぴちゃん』(→こちらだよ。)の話も例に漏れず、同様である。



…昨夜、お風呂から上がった長男がテレビを見ていて着替えをしぶっていた。


「ちゃんとぱんつ履かな、風邪引くで。」


と何度か声を掛けたが、目線はテレビであった。




『私はぱんつちゃん。
長男くんのおしりを守る、ぱんつちゃんよ。』


とぱんつをひらひらさせ、声高に言ってみた。


ハッとした長男は、

『ぱんつちゃんなの?
ぱんつちゃーん!!ぼく今から履くよー!
おいでー!』


とひよこよさんの手から赤いぱんつを持っていった。



しめしめ、所詮子どもよのぅ…と思いながらその場をあとにした。


するとしばらくして、


「ぱんつちゃん!
今日は美味しい野菜と果物があるよ!」


と長男の声が聞こえた。






ぱんつとおままごとをする長男が、そこにいた。




彼にとってこの赤いぱんつは、もうただのぱんつではない。
命が宿りし『ぱんつちゃん』なのである。



『…また厄介なキャラクターを誕生させてしまった』
と、自分のぱんつを履きながら白目をむくひよこよさんであった。



よろしくおねしゃす。



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ちなみに長男は赤いぱんつ青いぱんつを交互に履いているのだが、青いぱんつの時に
『俺はぱんつくん!長男!おしりは俺が守る!!』
と言ったところ、
「僕はぱんつちゃんがいいんだ!
女の子がいいんだ!」
とまさかの号泣であったという…。
どんだけやねん。
これからもよろしくおねしゃす。**