5月9日、戦勝記念日による祝日である。
ナチス・ドイツに対する1945年の勝利を象徴しているこの戦勝記念日は、
新年以上に国民の大切な祝日となっている。
春の訪れと同時に勝利を祝い、感謝をするポスターが街に溢れかえり、黒とオレンジの聖ゲオルギーのリボンが街を彩る。
そして記念日当日は、所々で道路を封鎖して朝10時より、兵器の披露を兼ねた記念軍事パレードが行われる。
ひよこよさん家からは少しパレードが見えた。
矢印にある道路にちょんちょんと等間隔に走っているのが戦車。
テレビではパレードや式典の模様を生中継。
外に出てみると、パレードを見にきた人やお祝いをする人でいっぱい。
みんな戦闘帽をかぶったり、国旗をはためかせたり、胸元やバッグに黒とオレンジのリボンをつけている。
…ウラジオストクの時も思ったが、ロシア人と戦争に対する思いが違うことが分かる。
『戦争はいけない。』という根本的なところは同じなのかもしれない…が、
やはりロシアは戦勝国なのだ。
戦勝国ゆえに、
『我々は勝った。これが正義である。』
として戦争が人々の誇りと正義となる。
逆に私たち日本は敗戦国ゆえに、
『我々は負けた。もう二度と繰り返してはならない。』
と戦争が辛いものとなる。
ひよこよさんは正直、ロシア人の小さな子どもが兵士の格好をしておもちゃの狙撃銃を構えて遊んでいる姿を見るのが苦しい。
楽しそうに遊ぶ子どもたちを見て、『微笑ましい』とは思えないのだ。
こんなおちょんちょんブログでは何も片付かないことは分かっているのだが、
戦勝記念日は街のお祝いモード全開とは反対に、ちょっと切ない思いをしてしまうのである。
よろしくおねしゃす。