朝7時、ひよこよさんはウラジオストク空港にいた。


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毛穴も爆開きの汗をかきながら荷物をまとめて、おじさん(ロシア人47歳)の車に飛び乗る。


おじさんに手紙を書いたことを伝え、家族写真の立てを渡した。



「…ひよこよ、これ若すぎるだろう。
今と違うじゃないか。
何年前のものだ?」



そう、おじさんに渡した家族写真は2年前に年賀状用に撮ったもの。

笑いながらお礼を伝えた。




…先日、おじさんは
「ぬいぐるみは好きか。」
と聞いてきた。


「好きやで。」
と答えると、くまのぬいぐるみをくれた。

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「ウラジオストクが恋しくなった時、このぬいぐるみを抱きしめるといい。
そうすれば心が温まるはずだ。
ひよこよは家族であり、友人だ。
私たちはもう会うことはないのかもしれないが、私はこの記憶を大事にするよ。」


ひよこよさんがぬいぐるみを抱きしめると、くまの背中から音楽が鳴った。



『ぼくは村を出るよ〜。
ぼくは村を出るよ〜。
村を出て通りに出ると女の子がいるよ〜。
女の子に会いたいからぼくは村を出るよ〜。
ヘイ!!!!』



なんやねん、この歌…。




ひよこよさんのウラジオストク生活が終わった。
たった1年であったが、心から笑える友人も出来、何より言葉が通じなくてもこんなに人と仲良くなれることを知った1年であった。


ありがとう、サーシャおじさん。



さぁ、舞台はモスクワへ。


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