2月23日。
来週の金曜日は、『祖国防衛の日』というロシアの祝日である。
軍人や戦時中に軍で働いた人に尊敬と感謝を表す日であり、
現在では特に軍人だけでなく、男性全体に感謝する日となっている。
(別名、男性の日)
そして数あるロシアの祝日の中でも、
この日は『ロシア国民にとって非常に重要な祝日である』と学校でも教わるのだそうだ。
2月に入ってから、長男の通うインターナショナルスクールでも『祖国防衛の日』を祝うべく絵が飾られるようになった。
初めて絵を見た時は、心がざわついた。
正直なところ、絵だとしても戦車や銃をかまえた軍人さんの絵を見ること、
そしてこれらの絵を子どもたちが描いているということが怖くなってしまったからである。
何というか…例え『感謝を伝えるため』だとしても、『ロシアの現役感』をまざまざと感じてしまった。
ふと後ろを振り返ると、M先生がいた。
「ひよこよ、これは子どもたちが描いた『祖国防衛の日』を祝うためのセレモニーよ。
ロシアでは軍関係の祝日が多いわ。
そして私たちはそれをとても大事に思う。
戦争に携わった人たちに感謝を忘れてはならないの。」
確かに戦勝記念日などの祝日の時には、その戦争で戦った家族の写真を掲げて歩いている。
戦った家族に感謝をし、とても誇りに思っているのだ。
「日本でもこういう記念日はあるかしら。
私たちは必ずこの日に家族を思い出すわ。
子どもたちも写真を見たり、おじいちゃんおばあちゃんから話を聞いたりしてね。
とても大事なことよ。
そうそう。
私たちのクラスもね、絵を描いたの。
家族の写真がある人は持ってきてもらって似顔絵を描いたのよ。
彼(ひよこよさんの長男)には昔のおじいちゃんを想像してって伝えたの。
ほら、あそこに飾ってあるわ。」
長男よ、碧眼ではないか。
ひよこよさんのおじいちゃんがまさかの青い目のさわやかさんとなった。
この『祖国防衛の日』、現在では(おじさんによると)男性にくつ下を贈る日でもあるそう。
夫にくつ下のひとつでも贈りつつ、おじいちゃんに感謝の思いを馳せてみようと思う。
よろしくおねしゃす。
**いつも読んでいただき、ありがとうございます。
皆さんからのいいね!やコメント、読者登録などなどがとても励みになっております。
ウラジオストクは軍港なので、毎日現役感は感じている(戦車も普通に走っている)のですが…絵は結構きましたね。
正直なところ、慣れないのです。
これからもよろしくおねしゃす。**