珍しく夜にこんばんは。



花屋の話。


長男をプリスクールに送り、車に戻るとおじさんが言った。

「知っているか、今日10/5は『先生の日』だ。先生にお菓子や花束を送るんだ。」


…また『ほにゃらら記念日』だ。
ロシアでは花屋がいたるところにあり、さらに24時間営業な理由はきっとこれだろう。


「どうするんだ?午後に用意するか?
もし花を買うなら、おすすめの花屋があるぞ。
包装をきれいにやってくれるおばさんがいるんだ。」

明日は長男の誕生日で、今日はプリスクールに持参せにゃならないお菓子作りで忙しいのだが、
先生へとなればやらないよりやった方がよさそうである。

そして午後、包装が得意なおばさんがいる花屋へと向かった。

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目印は叶美香さん的な看板である。

おじゃまします。

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包装が得意であろうおばさんがいない。
どう見てもおじさんである。

おじさんがおばさんの所在を尋ねると、

「今日は俺が店番を頼まれている。」
とオレンジおじさんが答えた。

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花の他に販売しているのは無数の帽子。

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…店の8割が帽子。

もはや帽子屋であると言えよう。

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どれにしようかと見ていると、オレンジおじさんがとにかくチューリップを推してくる。
ひよこよさんは手前のガーベラがよかったのだが、とにかくチューリップを推してくるためチューリップに決まった。



包装開始である。

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「ちょっとこれ、持っててくれ。」

客に花を持たせるオレンジおじさん。

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「包装紙は緑がおすすめだ。
ちょっと包装紙も持っててくれ。」

客に包装を手伝わせるオレンジおじさん。

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「リボンを結ぶから、ちょっとここ持っててくれ。」

もうおじさんも笑ってまう。



「完璧だ!!会計をしよう!」
とオレンジおじさんは大満足だったが、包装が全く美しくない。
まるで長ネギである。

花の長ネギもどきを無事に買い、
「あいつ、きっと俺らが初めての客だぜ。」
と言うおじさんと長男を迎えに行った。


来年の自分のためにもう一度言う。
10/5は『先生の日』であると。


よろしくおねしゃす。


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