こんにちは。

警備員がフードコートで居眠りしちゃう国、ロシアはウラジオストクからお届けするひよこよブログ。

{620D2C42-B77F-48A1-A9D9-B2DB30BAA0FD}

平和である。


さてさて。


いきなりだが、ひよこよさんはポップコーンが好きである。

幼稚園のころからずっと好きで、飽きたこともないし今からでも食べたい。
葬式のお棺の中には花ではなく、ポップコーンを敷き詰めていただきたい。


しかし女の子がやれぴーぴー、やれひゃーひゃー言いそうなキャラメルなどの甘いポップコーンには興味はない。
さらにはやれ六本木、やれ原宿といった高級路線のポップコーンにも全く興味はない。

専らスーパーで売っている、よくある100g100円くらいのしょっぱめ専門である。


一番好きなのは「塩バター」。
その次はカレーである。

さらに「愛がある」のと「愛がない」ものに振り分けられ、当然ながら「愛がない」ポップコーンについては、2度と購入することはない。

自分で言っていても気持ち悪いが、
愛があるポップコーンは口当たりが何となくまろやかでふわっとしている。
愛がないポップコーンは何だろうか、剣があるというか…味も形も雑で荒い。
おそらく調理時間が長いとそうなるのではないかと思う。


ひよこよさんは日本からポップコーンの種を持参し、夫が出張でいない時などに夜な夜なぽんぽん弾けさせている。
S&Bのカレーパウダーまで持ち込み、ひとりぽんぽん祭りをささやかに楽しんでいる。


そしてひよこよさんは、ウラジオストクでどうしても気になる場所があった。

それは映画館。
いつも行くフードコートの隣が映画館なのだが、そこにポップコーンの機械が置いてある。

{701DFCAB-AED7-487C-BFFE-05349FB684E7}


…夢でしかない。

通るたびに羨望の眼差しを送っていたが、先日とうとう夫が
「買えばええやないか。俺が買うたるわ。」
と店内に入った。


店内には他にも…

ナチョスやプリングルスなどのチップスゾーン。
{72D5BE40-6E3A-4649-BBD0-4DA934E09DA6}

グミやキャンディーゾーン。

{464F35CC-39B7-4319-82C1-0A7D90C015FE}

夢いっぱい。


ポップコーンはカップに自分で入れて…

{897A34CE-95E6-4981-A04A-3B87E957EB2E}

そのままレジへ。

{C2D4187B-4D0A-4960-B7D3-2A1B7834DDBF}

まりもっこりみたいな表情で「うへへ」と、声が出たのは久しぶりである。


ありがとう夫。
ずっとずっと買って見たかったんや。
初めてフードコートに来た4ヶ月前からずっとずっと買って見たかったんや。
これからも頑張る。
果物の種も取るし、夫の下着も放置せず、これからはちゃんと指定されたところに置くようにする。


このポップコーン、ありがたくいただきます。



ぱくり。






…愛、
全くない…。




…こんなにも愛がないポップコーンがこの世にあるのかというほどに愛がない。


ひよこよさんは崩れそうになった膝をベビーカーを押すということで何とかカバーしつつ、歩いた。


忘れていた。
ここはウラジオストクだ。


夢と現実が交差する場所、ウラジオストク。

今日も飽きずに、ひよこよさんに豆鉄砲を食らわせてくれたようだ。


よろしくおねしゃす。