こんにちは。
警備員がフードコートで居眠りしちゃう国、ロシアはウラジオストクからお届けするひよこよブログ。
平和である。
さてさて。
いきなりだが、ひよこよさんはポップコーンが好きである。
幼稚園のころからずっと好きで、飽きたこともないし今からでも食べたい。
葬式のお棺の中には花ではなく、ポップコーンを敷き詰めていただきたい。
しかし女の子がやれぴーぴー、やれひゃーひゃー言いそうなキャラメルなどの甘いポップコーンには興味はない。
さらにはやれ六本木、やれ原宿といった高級路線のポップコーンにも全く興味はない。
専らスーパーで売っている、よくある100g100円くらいのしょっぱめ専門である。
一番好きなのは「塩バター」。
その次はカレーである。
さらに「愛がある」のと「愛がない」ものに振り分けられ、当然ながら「愛がない」ポップコーンについては、2度と購入することはない。
自分で言っていても気持ち悪いが、
愛があるポップコーンは口当たりが何となくまろやかでふわっとしている。
愛がないポップコーンは何だろうか、剣があるというか…味も形も雑で荒い。
おそらく調理時間が長いとそうなるのではないかと思う。
ひよこよさんは日本からポップコーンの種を持参し、夫が出張でいない時などに夜な夜なぽんぽん弾けさせている。
S&Bのカレーパウダーまで持ち込み、ひとりぽんぽん祭りをささやかに楽しんでいる。
そしてひよこよさんは、ウラジオストクでどうしても気になる場所があった。
それは映画館。
いつも行くフードコートの隣が映画館なのだが、そこにポップコーンの機械が置いてある。
…夢でしかない。
通るたびに羨望の眼差しを送っていたが、先日とうとう夫が
「買えばええやないか。俺が買うたるわ。」
と店内に入った。
店内には他にも…
ナチョスやプリングルスなどのチップスゾーン。
ポップコーンはカップに自分で入れて…
ありがとう夫。
ずっとずっと買って見たかったんや。
初めてフードコートに来た4ヶ月前からずっとずっと買って見たかったんや。
これからも頑張る。
果物の種も取るし、夫の下着も放置せず、これからはちゃんと指定されたところに置くようにする。
このポップコーン、ありがたくいただきます。
ぱくり。
…愛、
全くない…。
…こんなにも愛がないポップコーンがこの世にあるのかというほどに愛がない。
ひよこよさんは崩れそうになった膝をベビーカーを押すということで何とかカバーしつつ、歩いた。
忘れていた。
ここはウラジオストクだ。
夢と現実が交差する場所、ウラジオストク。
今日も飽きずに、ひよこよさんに豆鉄砲を食らわせてくれたようだ。
よろしくおねしゃす。