こんにちは。
ハッシュタグが長すぎて打てない国、ロシアはウラジオストクからお届けするひよこよブログ。

今日は長男の話。
長男はおままごとが好きである。
日本でも有料のプレイグラウンドへ行けばカゴいっぱいに食べ物を入れておままごとをし、楽しそうにしていた。
家でも少しくらいキッチンセットを買ってあげたいと思っていたが、何でもかんでも口に入れてしまう次男がいたので、その望みが叶えられることはなかった。
そして何より、部品が細かいのでひよこよさんは片付けが面倒だった。
そしてところ変わってウラジオストク。
まだ次男は何でも口に入れてしまうが、近頃は兄弟一緒に楽しそうに遊ぶ姿も多くなってきてので多少キッチンセットがあっていいかもと思い、お店へ見に行くことにした。
たくさん並ぶ女の子用のおもちゃ。
『…キッチンセットいる?』
と小声で聞くと
『えっ!!いるいる!!いいのぅー?』
と長男。
とりあえず200ルーブルでこのセットを購入。
お盆とお鍋3点とお玉ヘラのセット。
長男は家に着くなり夫に注文をとり、一生懸命料理を作っていた。
とはいえ食材セットは買っていない。
ひょっこり長男を見てみると…
彼はプラレールのレールを包丁代わりに、ふたつ並べたレゴを切っていた。
それをお皿に並べ、嬉しそうにいそいそと
『お待たせでしたー』
と夫の元へ持っていく。
…なんということだ。
彼のいじらしさにすぐにでも食材セットを買ってあげたい。
何で一緒に買ってあげなかったんや。
いや、こういう他のもので代用するということでイマジネーションが養われるのかもしれん…。
かの発明家エジソンも『1%のひらめきと99%の努力』云々言うてたやないか。
彼は今まさに1%のひらめきで最大限におままごとを楽しんでいる。
すべてはイマジネーションや。
子どもなんだからイマジネーションをフルに稼働し、自分の脳内で美味しいハンバーグやラーメンを作ればええ。
それが素晴らしきイマジネーションや。
第一彼は一言も『食べ物のおもちゃ欲しいな』なんて言うてないやないか。
このまま、このままレゴやレールを駆使して遊べばええ…。
それでええんや…。
翌日、ひよこよさんは長男に
『これ買うたるわ』と渡していた。
『え!?えっ!!いいのぅー!!ままぁー!』
と喜ぶ長男。
ええんや…。
わしはもうええんや…。
何がイマジネーションや。
そんなもんくそ喰らえやで。
でも夫にまたおもちゃを増やしたことを怒られるのが怖いがために最小限のものにした。
さらに68ルーブルであったことを奇跡だと思わせるように伝えればよかろう。
長男喜ぶ、ひよこよさん奇跡感出す、夫納得。
それで万事OKやないか。
そして長男は、
人参1本で2時間も遊んだ。
これぞプライスレス━━━━━。
よろしくおねしゃし。